科目コード | HI302 | ||||
科目名 | 電子回路学(Electronic Circuits) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 人間情報システム工学科 | 対象学年 | 3年 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 専門基礎科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 履修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数(単位時間) | 60 |   | |
教員名(所属) | 中野 光臣(人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟2階 | ||
使用教科書 | 家村道雄,小山善文,帆足孝文,中原正俊,坂井栄治,奥高洋,西嶋仁浩「入門電子回路アナログ編」オーム社, 森本義廣,村上純,中野光臣「よくわかる電気・電子回路計算の基礎」日本理工出版会 | ||||
参考書 | 末武国弘監修「プログラム学習による基礎電子工学電子回路編T,U」 廣済堂出版・佐野敏一,高木宣昭,竹内守「アナログ回路の基礎演習(I)」オーム社 佐野敏一,高木宣昭,竹内守「アナログ回路(I)」オーム社 | ||||
科目の位置付けと 関連科目 | 本科目は,基礎電気学,電気回路学,情報工学実験等と関連している. | ||||
科目の概要 | 電気回路の知識を基礎としてトランジスタによる増幅作用の概念を学ぶ.トランジスタを構成する半導体の特性を理解し,トランジスタの基礎について学習する.基本的なトランジスタ電子回路について増幅度や周波数特性を学ぶ.電子回路の理解は,情報機器や制御機器の設計および操作に不可欠である. | ||||
授業方針 | トランジスタの電流増幅作用および静特性,動特性を理解し説明できるようになる. 等価回路を理解し,増幅器の働きを理解し説明できるようになる. |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
ガイダンス 基礎電気の復習 | ||
半導体の基礎 基本増幅特性 トランジスタの静特性と動特性 | トランジスタを理解するために半導体の基礎を理解し説明できる. トランジスタの基本性能(静特性,動特性)を理解し説明できる. | |
hパラメータおよび等価回路 トランジスタによる電圧増幅 バイアス回路 | hパラメータを理解し電子回路と等価回路の対応ができる. エミッタ接地トランジスタの電圧電流増幅について理解し説明できる. トランジスタを歪みなく動作させるためのバイアス回路を説明できる. | |
低周波交流増幅回路 周波数特性 エミッタフォロア回路 負帰還回路 | 基本的なエミッタ接地トランジスタ増幅回路の働きを説明できる. 周波数特性は,コンデンサと抵抗によって決まることを理解できる. エミッタフォロア回路は,入出力インピーダンスの大きさを変換することを理解し説明できる. 負帰還回路の働きを学ぶとともに,負帰還増幅回路が周波数特性や雑音特性に優れていることを理解し説明できる. | |
演算増幅器 電力増幅回路 | 差動増幅器を含むIC化されたオペアンプ回路を理解し説明できる. 電力増幅回路についても理解し説明できる. |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
基礎電気の基礎 半導体の基礎 基本増幅特性 トランジスタの静特性と動特性 | トランジスタを理解するために半導体の基礎を理解し説明できる. トランジスタの基本性能(静特性,動特性)を理解し説明できる. | トランジスタを理解するために半導体の基礎を理解できる. トランジスタの基本性能(静特性,動特性)を理解できる. | トランジスタを理解するために半導体の基礎を理解できない. トランジスタの基本性能(静特性,動特性)を理解できない. |
hパラメータおよび等価回路 トランジスタによる電圧増幅 バイアス回路 | hパラメータを理解し電子回路と等価回路の対応が理解し説明できる. エミッタ接地トランジスタの電圧電流増幅について理解し説明できる. トランジスタを歪みなく動作させるためのバイアス回路を理解し説明できる. | hパラメータを理解し電子回路と等価回路の対応が理解できる. エミッタ接地トランジスタの電圧電流増幅について理解できる. トランジスタを歪みなく動作させるためのバイアス回路を理解できる. | hパラメータを理解し電子回路と等価回路の対応が理解できない. エミッタ接地トランジスタの電圧電流増幅について理解できない. トランジスタを歪みなく動作させるためのバイアス回路を理解できない. |
低周波交流増幅回路 周波数特性 エミッタフォロア回路 負帰還回路 | 基本的なエミッタ接地トランジスタ増幅回路の働きを理解し説明できる. 周波数特性は,コンデンサと抵抗によって決まることを理解し説明できる. エミッタフォロア回路は,入出力インピーダンスの大きさを変換することを理解し説明できる. 負帰還回路の働きを学ぶとともに,負帰還増幅回路が周波数特性や雑音特性に優れていることを理解し説明できる. | 基本的なエミッタ接地トランジスタ増幅回路の働きを理解できる. 周波数特性は,コンデンサと抵抗によって決まることを理解できる. エミッタフォロア回路は,入出力インピーダンスの大きさを変換することを理解できる. 負帰還回路の働きを学ぶとともに,負帰還増幅回路が周波数特性や雑音特性に優れていることを理解できる. | 基本的なエミッタ接地トランジスタ増幅回路の働きを理解できない. 周波数特性は,コンデンサと抵抗によって決まることを理解できない. エミッタフォロア回路は,入出力インピーダンスの大きさを変換することを理解できない. 負帰還回路の働きを学ぶとともに,負帰還増幅回路が周波数特性や雑音特性に優れていることを理解できない. |
演算増幅器 電力増幅回路 | 差動増幅器を含むIC化されたオペアンプ回路を理解し説明できる. 電力増幅回路についても理解し説明できる. | 差動増幅器を含むIC化されたオペアンプ回路を理解できる. 電力増幅回路についても理解できる. | 差動増幅器を含むIC化されたオペアンプ回路を理解し説明できない. 電力増幅回路についても理解できない. |
評価方法及び 総合評価 | 小テスト(レポート含む)30%,定期試験70%の割合で総合評価する. 前期末の評価は,前期中間と前期末の成績の平均点とする. 学年末の評価は,各学期(前期中間,前期期末,後期中間,後期期末)の成績の平均点とする. 総合評価点(学年末の評価)において60点以上の得点で目標に到達したものとみなす. |
学習方法 | 質問は随時受け付ける. |
学生への メッセージ | 主としてハードウェア技術に直結するが,ソフトウェア技術・コンピュータ技術等のバックボーンとして電子回路の基本を身に付けることが望まれる. |
学修単位への対応 |
本校教育目標との対応 |