2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードHI203
科目名情報処理(Information Processing) 単位数3単位
対象学科人間情報システム工学科対象学年2年開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修履修単位
授業形式講義規定授業時数(単位時間)90  
教員名(所属)
小松 一男(人間情報システム工学科)
藤井 慶(人間情報システム工学科)
教員室
3号棟2F
3号棟2F
使用教科書
後藤良和,高田大二,佐久間修一 著「初級C言語 やさしいC」実教出版
参考書
浅井宗海 編著,栗原徹 著「プログラミング入門 C言語」実教出版
林晴比古 著,「新訂 新C言語入門 ビギナー編」 ソフトバンククリエイティブ社
科目の位置付けと
関連科目
ソフトウェア技術関連の基礎となる科目であり,3年次の「プログラミング言語」「プログラミング演習」,4年次の「ソフトウェア工学」の基礎となる技術を学ぶ.
科目の概要C言語を用いてプログラミングに関する基礎を学習する.コンピュータを使用した演習を行い,データの取り扱い,変数の表現方法,四則演算や関数,条件文や繰り返し文,ポインタ変数を使ったプログラム作成方法などを学習する.
授業方針知識の詰め込みではプログラミングはできない.演習によって得られる経験の積み重ねが必要であり,試行錯誤を繰り返すことによってプログラミングのテクニックを体得することができるので,授業の基本形態としては,講義1時間に対し演習2時間の割合で授業を進める.

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

変数と入出力および画面表示
16
・基本操作(編集,コンパイル,実行)ができる
・C言語プログラムの基本形を理解し,実行できる
・基本的なデータ型(整数と実数)を理解し、変数を定義できる
・四則演算と代入文を利用できる
・scanf()とprintf()による入出力ができる
分岐と繰り返し
14
・if文とswitch文による条件分岐ができる
・for文,while文,do-while文による繰り返し制御ができる
1次元配列
14
・for文と組み合せた1次元配列の処理ができる
・1次元配列を利用したデータ処理ができる
2次元配列と文字列処理
16
・2次元配列を利用したデータ処理ができる
・文字列の取り扱いができる
ポインタとアドレス
14
・ポインタとアドレスの概念を理解し,活用できる
・ポインタと配列の関係を理解し,活用できる
関数
16
・ユーザー関数を定義し,活用できる
・大域変数と局所変数の違いを理解し,活用できる

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

変数と入出力および画面表示C言語プログラムの基本形を理解し,データ型(整数,実数,文字)の違いを理解できる.また、四則演算と代入文を使って与えられた課題をすべてプログラミングで解ける.C言語プログラムの基本形を理解し,データ型(整数,実数,文字)の違いを理解できる.また、四則演算と代入文を使って与えられた課題を8割程度プログラミングで解ける.C言語プログラムの基本形を理解し,データ型(整数,実数,文字)の違いを理解できない.また、四則演算と代入文を使って与えられた課題のプログラミングができない.
分岐と繰り返しif文,switch文,for文,while文,do-while文による繰り返し制御が理解でき,与えられた課題をすべてプログラミングで解ける.if文,switch文,for文,while文,do-while文による繰り返し制御が理解でき,与えられた課題を8割程度プログラミングで解ける.if文,switch文,for文,while文,do-while文による繰り返し制御が理解できない.また,与えられた課題のプログラミングができない.
配列と文字列処理1次元と2次元配列を利用したデータ処理,および文字列の取り扱いが理解でき,与えられた課題をすべてプログラミングで解ける.1次元と2次元配列を利用したデータ処理,および文字列の取り扱いが理解でき,与えられた課題を8割程度プログラミングで解ける.1次元と2次元配列を利用したデータ処理,および文字列の取り扱いが理解できない.また,与えられた課題のプログラミングができない.
ポインタと関数ポインタとアドレスの概念,ユーザー関数,大域変数と局所変数の違いが理解でき,与えられた課題をすべてプログラミングで解ける.ポインタとアドレスの概念,ユーザー関数,大域変数と局所変数の違いが理解でき,与えられた課題を8割程度プログラミングで解ける.ポインタとアドレスの概念,ユーザー関数,大域変数と局所変数の違いが理解できない.また,与えられた課題のプログラミングができない.
評価方法及び
総合評価
定期試験(80%)と演習レポート(20%:提出遅れは減点)を総合して評価し,60%以上の得点率で合格とする.特に提出レポートの遅れに関しては,その遅れに応じて減点するので注意が必要です.
学習方法PCを使った演習の時間が多くあり,講義で得た知識を演習の時間に実際にプログラミングすることによって習得することが大切です.演習課題をレポートとして提出することでプログラミングの力がついてきます.
学生への
メッセージ
本科目は3年次以降のプログラミングの学習に大きく影響するので,この授業でプログラミングの基礎をしっかり習得する必要があります.また,プログラミング技能は実践によって身に付くので、積極的に演習に取り組んでもらいたい。
学修単位への対応 
本校教育目標との対応
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