科目コード | HI201 | ||||
科目名 | 基礎電気学U(Basic Electricity U) | 単位数 | 3単位 | ||
対象学科 | 人間情報システム工学科 | 対象学年 | 2年 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 基盤科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 履修単位 |
授業形式 | 講義と実験 | 規定授業時数(単位時間) | 90 |   | |
教員名(所属) | 小山善文、大隈千春(人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟2F | ||
使用教科書 | ・宇都宮敏男,高橋寛,和泉薫「電気基礎(上)」・「実験テキスト」 熊本高専人間情報システム工学科 | ||||
参考書 | 和泉薫ほか,「トレーニングノート電気基礎(上)」 コロナ社 | ||||
科目の位置付けと 関連科目 | エレクトロニクス関係科目の基礎となる | ||||
科目の概要 | 電磁気の作用として(1)定常電流と磁界(2)電磁誘導の2つについて学ぶ.また,(3)交流回路について学習し,RLC3素子の正弦波交流に対する性質を学ぶ. 実験では,基礎電気学の理解を深めるとともに,高学年で用いる実験機器の取り扱い方,レポートの書き方,電気的感覚を身に付ける. | ||||
授業方針 | ・磁力・磁界・磁束密度の概念の理解,電流が作る磁界及び電磁力についての定性的な理解ができ,ファラデーの法則などの電流と磁界との定式化を身に付ける.・電磁誘導等についての定性的な理解と誘電起電力,自己インダクタンスの計算力を身に付ける.・正弦波交流の表し方(瞬時値,ベクトル,位相)を理解し,基本素子(R,L,C)による基本的な交流回路の計算解析ができる.・実験の進め方,正確な測定法 |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
1.ガイダンス | ||
2.実験のガイダンス | ||
3.磁力・磁界・磁束密度 | ・磁性に関する現象,磁気に関するクーロンの法則を理解し,磁力と磁界の関係式,磁束と磁束密度の関係式を用いて計算できる.・電流の作る磁界の強さ,アンペアの右ネジの法則を理解し説明できる.・フレミングの左手の法則,モーターのトルクについて理解し,電磁力の大きさを計算できる. | |
4.電流の作る磁界 | 〃 | |
5.電磁力 | 〃 | |
6.電磁誘導 | ・ファラデーの法則,レンツの法則及びフレミングの右手の法則を理解し説明できる.・インダクタンスと誘導起電力の関係を用いてインダクタンスを計算できる. | |
7.自己インダクタンス | 〃 | |
8.正弦波交流の表し方 | ・正弦波交流を理解し説明できる.・正弦波交流をベクトルで表現できる | |
9.LRC素子からなる交流回路 | ・R,L,C回路の電圧,電流の関係をベクトル図で表すことができる.・直列共振について理解し説明できる.・交流電力について理解し説明できる. | |
10.実験・電流と磁界・オシロスコープの取り扱い・交流におけるインダクタンスの性質・交流における静電容量の性質・交流におけるLCR直列共振・発電・蓄電・電動力に関する総合基礎実験 | 座学で学んだことを実験を通して理解し,レポートにまとめることができる.また,電子情報系の実験を行うための実験機材を正しく扱うことができる. |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
電流の作る磁界 | 磁性に関する現象,磁気に関するクーロンの法則を理解し,磁力と磁界の関係式,磁束と磁束密度の関係式を用いて計算でき、電流の作る磁界の強さと電磁力の大きさを正しく計算できる. | 磁性に関する現象,磁気に関するクーロンの法則を理解し,磁力と磁界の関係式,磁束と磁束密度の関係式を用いて計算でき、電流の作る磁界の強さと電磁力の大きさを計算できる. | 磁性に関する現象,磁気に関するクーロンの法則を理解し,磁力と磁界の関係式,磁束と磁束密度の関係式を用いて計算でき、電流の作る磁界の強さと電磁力の大きさを計算できない. |
インダクタンス | インダクタンスと誘導起電力の関係を用いてインダクタンスを正しく計算できる. | インダクタンスと誘導起電力の関係を用いてインダクタンスを計算できる. | インダクタンスと誘導起電力の関係を用いてインダクタンスを計算できない. |
交流回路 | R,L,C回路の電圧,電流の関係をベクトル図で表すことができ、RLC交流回路の計算ができ、直列共振および交流電力について正しく計算できる. | R,L,C回路の電圧,電流の関係をベクトル図で表すことができ、RLC交流回路の計算ができ、直列共振および交流電力について計算できる. | R,L,C回路の電圧,電流の関係をベクトル図で表すことができ、RLC交流回路の計算ができ、直列共振および交流電力について計算できない. |
電気に関する基礎実験 | 座学で学んだことを実験を通して理解し,レポートにまとめることができる.また,電子情報系の実験を行うための実験機材を正しく扱うことができる. | 座学で学んだことを実験を通して理解し,レポートにまとめることができる. | 座学で学んだことを実験を通して理解し,レポートにまとめることができない. |
評価方法及び 総合評価 | ・前期中間,前期期末,後期中間,後期期末の成績は,定期試験(70%)と小テスト(レポートや演習を含む)(10%)そして実験(20%)で評価する.・前期末の評価は,中間の成績と期末の成績の平均点とする.・学年末の評価は,前期中間,前期期末,後期中間,後期期末の成績の平均点とする.・総合結果により60%以上の得点で目標達成とみなす. |
学習方法 | ・質問は随時受け付けるので授業中以外でわからないことは質問すること.・3年次以降で学習する電気系専門科目に密接に関連しており本科目の十分な理解が求められる |
学生への メッセージ | 電気(エレクトロニクス)は現代社会の基盤技術です。電気の基礎はしっかり身に付けておきましょう. |
学修単位への対応 |
本校教育目標との対応 |