2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードHI104
科目名創造基礎実験 (Experiments in Basic Creation ) 単位数2単位
対象学科人間情報システム工学科対象学年1年開講期間通年
科目区分総合科目必修・選択必修履修/学修履修単位
授業形式実習規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
山本直樹,合志和洋(人間情報システム工学科)教員室
3号棟 3F
使用教科書
プリント
参考書
「学研電子ブロックのひみつ」大人の科学編集部編 学研
「電気のことがわかる事典」Electronics Data監 西東社
「遊んで学ぼう電気の自由研究」福田務著 電気学会
科目の位置付けと
関連科目
専門科目の導入部において,簡単なものづくりやプログラミングを通じて,楽しみながら工学技術に触れさせる.

基礎電気学I,情報学基礎
科目の概要身近な電気・電子・情報機器のしくみの理解,ロボットの設計・製作,学研の電子ブロックを用いた各種電気・電子回路の実験を通して,電気・電子回路の基礎知識を体験的に学習する.また,ロボットの製作や,身近な素材からL,R,Cなど回路素子の製作を行って電子ブロックと組み合わせて動作を確認するなど,ものづくり体験も合わせて行う.
授業方針(1) 電気を利用した身近な製品についての基礎知識を身につける.
(2) 小型モーターカーを製作・改良できる.
(3) 回路素子の基礎知識を身につけ,簡単なブロック単位での回路動作を理解し説明できる.
(4) マイコンロボットを作製し,その制御用プログラムを組み込んで動作できる.

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

1. ガイダンス
1
本科目の内容,目標,進め方,成績評価方法などの説明を受ける.また,技術についての講演を聴講する.
2. 電子ブロックによる回路作成
15
教材である電子ブロックの概要を理解し,取り扱うことができる.また,各種増幅回路,ラジオ,ワイヤレスマイク,発振回路,および各種マルチバイブレータ回路の概略を学び,回路を作製できる.また,ブザーやうそ発見器,ブリッジ回路,電子ボタル,周波数可変メトロノームなどの各種応用回路を理解し説明できる.
3. 小型モーターカーの製作
14
ダブルシャフトモータを搭載した四輪駆動型の小型モーターカーを製作し,タイムトライアル競技に向けた軽量化等の改良ができる.また,製作した小型モーターカー駆動させ,タイムトライアル競技を行うことができる.
4. 身近な電気
14
電気の基礎知識として,テスター製作や電流・静電気の実験を通じて身近な電気についての概要を理解し,説明できる.ICやセンサなどのエレクトロニクス,電波と通信のしくみ,電気の未来など,電気・電子・情報機器のしくみや動作原理についての説明を受け,その概要を説明できる.
5. 環境理解型ロボットの制御
16
マイコンロボットの構造とプログラミングの概要について理解し,取り扱うことができる.

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

電気の基礎知識テスターの概要、製作・校正方法を良く理解でき、きちんと校正され、確実に動作するテスターを製作できる。テスターの概要、製作・校正方法を理解でき、きちんと校正され、確実に動作するテスターを製作できる。テスターの概要、製作・校正方法を一部しか理解できず、きちんと校正され、確実に動作するテスターを製作できない。
小型モーターカーの製作小型モーターカーの設計図を良く理解でき、組み立てるとともに速度の向上を図ることができる。小型モーターカーの設計図を理解でき、組み立てることができる。小型モーターカーの設計図を理解できず、組み立てることができない。
電子ブロックの回路理解電子ブロックの取り扱い、基本回路・応用回路の動作を良く理解でき、平均よりかなり多い個数の実験をこなすことができる。電子ブロックの取り扱い、基本回路・応用回路の動作を理解でき、平均的な個数の実験をこなすことができる。電子ブロックの取り扱い、基本回路・応用回路の動作を一部しか理解できず、平均よりかなり少ない個数の実験しかこなせない。
評価方法及び
総合評価
レポート課題(40%),定期試験(60%)で評価する.レポートは,本講義を通じて3回程度実施し,各課題に対する調査・整理内容によって理解度を評価する.なお,レポートを提出しない者は,当該レポートの点数を0点とする.総合評価は,実施したレポートおよび定期試験の総合平均点をとり,60%以上の得点率で目標達成とみなす.
学習方法実験項目に対しては,テキストを理解して実験に望むこと.ロボットの製作や制御については,講義時間外にも熟考してデザインし,自分なりの工夫を施すこと.
学生への
メッセージ
本科目では,電子情報系の基礎知識を楽しみながら学んでもらいたい.疑問に思う点やわからないことがあったら,講義中であってもその場で質問してもらいたい.
学修単位への対応 
本校教育目標との対応
(6)