科目コード | CI507 | ||||
科目名 | 人間工学(Human Factors) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 制御情報システム工学科 | 対象学年 | 5 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 専門応用科目 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数(単位時間) | 60 |   | |
教員名(所属) | 柴里弘毅(制御情報システム工学科) | 教員室 | 5号棟2階 | ||
使用教科書 | エンジニアのための人間工学、改訂第5版、横溝 克己、日本出版サービス | ||||
参考書 | イラストで学ぶ看護人間工学、小川 鑛一、東京電機大学出版局 | ||||
科目の位置付けと 関連科目 | 5年開講科目の生体情報処理、画像処理工学、音響工学などと関連がある。 | ||||
科目の概要 | メカトロニクス技術、マイクロエレクトロニクス技術、コンピュータ(ICT)技術の急速な進歩により、さまざまな機械が次々と生み出されている。こうした機械においても、性能のみならず、使いやすさ、使い勝手といった人間工学的側面が極めて重要である。本講義では、人間工学の見方、考え方、方法に関する知識を学び、さまざまな問題に対してその意図するところを人間工学的に解釈し、その問題を解決する力を身につける。 | ||||
授業方針 | 前期は主に教科書を中心とした学習を行い、後期は人間工学で学んだ見方、考え方、方法を活用して実問題に適用し検討する活動に力を入れる。 |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
人間工学とは | 本講義の概要、授業方針を理解し、製品や機械と人間の関連性について説明できる。 | |
ヒューマン-マシンシステムと人間工学 | 人間と機械の関係をヒューマン-マシンシステムとしてとらえ、人間工学的にどのような問題があるのか理解し、説明できる。 | |
人間の仕組みと特性 | 人間の生理的、心理的、身体的特性に合わせて、人間を取り囲むものを設計できることを理解し、説明できる。 | |
表示器 | 人間の五感のいずれかを通して人間に情報を伝達する装置を表示器という。ヒューマン-マシンシステムにおいて多用される視覚表示、聴覚表示、触覚表示について表示器に対応する受容器の特性と主要な表示器を理解し、説明できる。 | |
操作器 | ヒューマン-マシンシステムにおいては、操作器は手により操作されるものが多く、次いで脚によるものがある。一般的な操作器の操作特性、操作感について理解し、説明できる。 | |
ヒューマン-マシンインターフェースと人間との空間的位置関係 | 視覚表示器と手による操作器の空間的位置について理解し、説明できる。 | |
個体差・個人内変動とその対応 | 人間は誰一人として同じではなく、一人の人間であってもその状態は時々刻々と変化している。個人差や個人内変動の問題に対する人間工学的な考え方を理解し、説明できる。 | |
ユニバーサルデザインとUX | 障害や高齢、使いやすいヒューマンインターフェース、バリアフリー、ユニバーサルデザインについて理解し、説明できる。 | |
人間工学の技法 | 意見、印象、自覚疲労感や身体の苦痛、気分などの内的体験、または被質問者の知識などを調べるための質問紙、官能調査法について理解し、説明できる。 |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
ヒューマン-マシンシステムと人間工学と人間の仕組みと特性について評価する。 | 人間の生理的、心理的、身体的特性に合わせて、人間を取り囲む「もの」を設計できることを理解し、実在の「もの」に対して考察し、説明をすることができる。 | 人間の生理的、心理的、身体的特性に合わせて、人間を取り囲む「もの」を設計できることを理解し、説明をすることができる。 | 人間の生理的、心理的、身体的特性に合わせて、人間を取り囲む「もの」を設計できることを説明をすることができない。 |
表示器、操作器について評価する。 | 表示器に対応する受容器の特性と主要な表示器を理解し、説明できる。一般的な操作器の操作特性、操作感について理解し、説明できる。 | 表示器に対応する受容器の特性と主要な表示器を理解し、概ね説明できる。一般的な操作器の操作特性、操作感について理解し、概ね説明できる。 | 表示器に対応する受容器の特性と主要な表示器を説明できない。一般的な操作器の操作特性、操作感について説明できない。 |
ヒューマン-マシンインターフェースと人間との空間的位置関係、個体差・個人内変動とその対応について評価する。 | 視覚表示器と手による操作器の空間的位置について理解し、説明できる。個人差や個人内変動の問題に対する人間工学的な考え方を理解し、実在の「もの」に対して考察し、説明できる。 | 視覚表示器と手による操作器の空間的位置について理解し、概ね説明できる。個人差や個人内変動の問題に対する人間工学的な考え方を理解し、概ね説明できる。 | 視覚表示器と手による操作器の空間的位置について説明できない。個人差や個人内変動の問題に対する人間工学的な考え方を説明できない。 |
ユニバーサルデザインとUX、人間工学の技法について評価する。 | 障害や高齢、使いやすいヒューマンインターフェース、バリアフリー、ユニバーサルデザインについて理解し、説明できる。意見、印象、自覚疲労感や身体の苦痛、気分などの内的体験、または被質問者の知識などを調べるための質問紙、官能調査法について理解し、説明できる。また、これらを実在の「もの」に適用し独自の考察をすることができる。 | 障害や高齢、使いやすいヒューマンインターフェース、バリアフリー、ユニバーサルデザインについて理解し、概ね説明できる。意見、印象、自覚疲労感や身体の苦痛、気分などの内的体験、または被質問者の知識などを調べるための質問紙、官能調査法について理解し、概ね説明できる。 | 障害や高齢、使いやすいヒューマンインターフェース、バリアフリー、ユニバーサルデザインについて説明できない。意見、印象、自覚疲労感や身体の苦痛、気分などの内的体験、または被質問者の知識などを調べるための質問紙、官能調査法について説明できない。 |
評価方法及び 総合評価 | 定期試験30%、レポート50%、プレゼンテーション20%で評価を行う。総合評価60点以上で合格とする。人間工学の関連のある外部コンテンスト応募については、レポート評価に加味する。なお、中間試験は実施しない。 |
学習方法 | |
学生への メッセージ | 教科書の内容を暗記するのではなく、人間工学的な視点を身につけることを大事にしたい。日常の何気ない動作や機器の使い方など注意深く観察して欲しい。 |
学修単位への対応 | 本科目では、90分の授業に対して90分程度に相当する放課後・家庭での自学学習、およびレポート課題を課す。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |