2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードCI414
科目名信号処理(Signal Processing) 単位数2単位
対象学科制御情報システム工学科対象学年4年開講期間通年
科目区分専門応用科目必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数(単位時間)60  
教員名(所属)
松尾 和典(制御情報システム工学科)教員室
5号棟5階
使用教科書
森本義廣,村上純“基礎から応用までのラプラス変換・フーリエ解析”日新出版
参考書
三谷政昭”やり直しのための信号数学”CQ出版社
貴家仁志”ディジタル信号処理”昭晃堂
酒井幸市”高専学生のためのディジタル信号処理”コロナ社
浜田 望 著,基本を学ぶ信号処理,オーム社
科目の位置付けと
関連科目
 
科目の概要情報,制御,計測,マルチメディアなど様々な工学分野で応用されているディジタル信号処理技術の基礎を学ぶ.アナログ信号からディジタル信号への変換,信号の解析と表現方法から離散フーリエ変換からFFTまでのディジタル処理法を演習を交えながら学習し,数学的意味と物理的意味も合わせて講義で解説する.
授業方針1. ディジタル信号処理の基本的な用語や考え方を理解できる.2. 信号が時間領域と周波数領域で表現できる

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

ガイダンス
2
シラバスを用いて,授業の進め方を説明する.また,信号処理の概要(ディジタル信号処理の目的,簡単な例)について学ぶ.
信号の解析と表現
12
アナログ信号を分解して解析するために必要な基礎知識を学ぶ.周期信号,周波数の定義について述べたあと,アナログ信号をフーリエ級数展開で表現する方法を学ぶ.
フーリエ変換
16
実フーリエ級数展開から離散時間フーリエ変換までを学ぶ
離散フーリエ変換と高速フーリエ変換
14
ディジタル信号処理解析において重要な離散フーリエ変換(DFT)と高速フーリエ変換(FFT)を学ぶ
FFTとその応用ディジタルフィルタ
16
ディジタルフィルタの基礎について学ぶ.

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

信号処理の概要理解信号の表現方法や解析の基礎を理解して周期信号,周波数の定義を説明でき,アナログ信号をフーリエ級数展開で表現することができる.信号の表現方法や解析の基礎を理解して周期信号,周波数の定義を説明でき,アナログ信号をフーリエ級数展開で表現できることがわかる.信号の表現方法や解析の基礎を理解できない.
周期信号,周波数の定義がわからない.
フーリエ変換実フーリエ級数展開と離散時間フーリエ変換を理解して説明でき,計算機を用いて計算できる.実フーリエ級数展開と離散時間フーリエ変換を理解して説明でき,基本的な計算ができる.実フーリエ級数展開と離散時間フーリエ変換を理解できない.
高速フーリエ変換高速フーリエ変換のアルゴリズムを理解して説明できる.また,計算機を用いて計算ができ,その有効性を示すことができる.高速フーリエ変換のアルゴリズムを理解して説明できる.また,計算機を用いて計算ができる.高速フーリエ変換のアルゴリズムを理解できない.
ディジタルフィルタディジタルフィルタの基礎を理解して説明できる.また,計算機を用いて特性を示すことができる.ディジタルフィルタの基礎を理解して説明できる.ディジタルフィルタの基礎について理解できない.
評価方法及び
総合評価
評価はおよそ定期試験70%,レポート30%で総合して評価し,60%以上の得点率で目標達成とみなす.なお,レポートの提出期限は実施毎に定め,提出遅れは減点する.レポートが提出されなかった場合はレポートの評価を0点とする.
学習方法 
学生への
メッセージ
 
学修単位への対応本科目は,90分の授業に対して放課後・家庭で90分程度の自学自習が求められます.
本校教育目標との対応
(3)
JABEE学習教育目標との対応
D-1