2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードAN127
科目名数理・OR工学(Mathematical Semantics and OR Technologies) 単位数2単位
対象学科電子情報システム工学専攻対象学年1年開講期間後期
科目区分情報制御系必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数15  
教員名(所属)
村上 純(人間情報システム工学科)教員室
3号棟2階
使用教科書
わかりやすい数理計画、森本義広著、日本理工出版会
参考書
数理計画法の基礎、A.L.Peressiniほか著(仁木滉訳)、共立出版
数理計画法、一森哲男著、共立出版
科目の位置付けと
関連科目
本科のシステム工学や最適制御関連の科目と関連している。
科目の概要線形計画法は、制約条件下で、目的関数を最適化する問題に対する解法を扱うもので、本科目では、数学的な側面からこの問題について捉える。工学に限らず、多くの場面、たとえば政策や生産、輸送、経営などにおいて、線形計画法は重要なものとなっており、実際に必要となったときに、その考え方が分かるよう、例題と演習問題を解きながら講述する。
授業方針シンプレックス法、改訂シンプレックス法、有界変数問題、双対問題が理解でき、実際に用いることができる。

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス
(1.Guidance)
1
・授業の概要について説明する。
2.生産計画問題・栄養問題・輸送計画問題
(2.Production planning problem, nutritional problem, and transportation problem)
1
・生産計画問題・栄養問題、輸送計画問題について説明でき、定式化できる。
3.シンプレックス法
(3.Simplex method)
3
・シンプレックス法について説明でき、それを用いて問題を解くことができる。
4.改訂シンプレックス法
(4.Revised simplex method)
3
・改訂シンプレックス法が説明でき、それを用いて問題を解くことができる。
5.有界変数問題
(5.Bounded variables problem)
3
・有界変数問題の説明ができ、それを用いて問題を解くことができる。
6.双対問題
(6.Dual problem)
1
・双対問題について説明ができ、問題を見出すことができる。
7.双対シンプレックス法
(7.Dual simplex method)
3
・双対問題を双対シンプレックス法で解くことができる

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

シンプレックス法シンプレックス法について詳しく理解し説明できる。演習問題が正しく解けて、実際に正確な計算をすることができる。シンプレックス法について理解でき、演習問題が解け、実際に計算することができる。シンプレックス法について理解できず、演習問題が解けない。また、実際に計算することもできない。
改訂シンプレックス法改訂シンプレックス法について詳しく理解し説明できる。演習問題が正しく解けて、実際に正確な計算をすることができる。改訂シンプレックス法について理解でき、演習問題が解け、実際に計算することができる。改訂シンプレックス法について理解できず、演習問題が解けない。また、実際に計算することもできない。
有界変数問題有界変数問題について詳しく理解し説明できる。演習問題が正しく解けて、実際に正確な計算をすることができる。有界変数問題について理解でき、演習問題が解け、実際に計算することができる。有界変数問題について理解できず、演習問題が解けない。また、実際に計算することもできない。
双対シンプレックス法双対シンプレックス法について詳しく理解し説明できる。演習問題が正しく解けて、実際に正確な計算をすることができる。双対シンプレックス法について理解でき、演習問題が解け、実際に計算することができる。双対シンプレックス法について理解できず、演習問題が解けない。また、実際に計算することもできない。
評価方法及び
総合評価
【評価方法および総合評価】レポート点で評価する。レポートを提出しない場合は0点とする。6割以上の得点で目標を達成したとする。
学習方法例題を参考にして演習問題が解けるようにする。実際に、計算を行うことにより、理解を深める。
学生への
メッセージ
現実的な問題への応用が幅広い内容ですので、理論的な基礎を理解し、応用ができるようにしてください。
学修単位への対応1単位あたり30時間程度の自学自習が求められます。授業の演習問題やレポート作成の時間などに充てるものとします。
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
B-2(○)