2015年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードAN124
科目名ネットワーク工学特論(Advanced Topics of Network Engineering) 単位数2単位
対象学科電子情報システム工学専攻対象学年1年開講期間後期
科目区分電子通信系必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数15  
教員名(所属)
永田 和生(情報通信エレクトロニクス工学科)教員室
1号棟4階 TEパソコン室
使用教科書
Linuxサーバー構築標準教科書(特定非営利活動法人エルピーアイジャパン発行)
参考書
 
科目の位置付けと
関連科目
 
科目の概要本講義では、コンピュータネットワークの構築と運用について、UNIXサーバーでのネットワーク構成方法と操作方法を解説していく。基本となるサーバー-クライアントモデルの概念、ソケットの概念について具体的な例を挙げて解説する。本講義では、小〜中規模のネットワーク構築とサーバー構成の実際、およびその運用方法を実践的に習得させる。
授業方針1. UNIXを用いたネットワーク設定、各種サーバーの構成ができる2. 各種アプリケーション層プロトコルについて理解し,ソケットを用いたプロトコルの基礎的な実装方法を説明できる3. データベースと連携したWebサービスの構成ができる.4. サーバーを安全に運用

授業項目

時数

達成目標(習得すべき内容)

1. ガイダンス
1
講義の概要、学習の進め方、評価方法などの全体的ガイダンスを行う。
2. LANの基礎
4
小〜中規模のLANを構成する機器の役割を理解し、設定できる。端末同士がTCP/IPを用いて通信するための設定ができる。
3. UNIXサーバー構成
5
仮想PCにLinuxをインストールし、各種サーバーを構成するための操作および設定方法を説明できる。SSHサーバー、SMTPサーバー、POPサーバー、DNSサーバー、HTTPサーバー、SQLサーバーを構成できる。
4. Webサービス構成
3
HTTPサーバー上にSQLと連携したサービスを構成する方法を説明できる。その一例としてWeblogサービスを構成できる。
5. セキュリティ
2
サーバーへの悪意ある攻撃への対処方法を説明できる。メールの不正転送を防ぐ方法を説明できる。

ルーブリック

評価項目

理想的な到達レベルの目安

標準的な到達レベルの目安

未到達レベルの目安

LANの基礎小〜中規模のLANを構成する機器の役割および端末同士がTCP/IPを用いて通信するための設定を理解し、具体例をあげながら詳細に説明できる。小〜中規模のLANを構成する機器の役割および端末同士がTCP/IPを用いて通信するための設定を理解し、簡潔に説明できる。だめでしょ
UNIXサーバー構成仮想PCへのLinuxのインストール、ならびにSSHサーバー、SMTPサーバー、POPサーバー、DNSサーバー、HTTPサーバー、SQLサーバーの構成をほぼ独力で実施できる。仮想PCへのLinuxのインストール、ならびにSSHサーバー、SMTPサーバー、POPサーバー、DNSサーバー、HTTPサーバー、SQLサーバーの構成を担当教員の支援を得ながら実施できる。仮想PCへのLinuxインストール、各種サーバーの構成ができない。
Webサービス構成HTTPサーバー上へのSQLと連携したサービス(ブログエンジンなど)の構成について、方法をほぼ独力で調査し、実施できる。HTTPサーバー上へのSQLと連携したサービス(ブログエンジンなど)の構成について、他の受講者と協力しながら方法を調査し、実施できる。HTTPサーバー上へのSQLと連携したサービス(ブログエンジンなど)の構成を実施できない。
セキュリティサーバーへの悪意ある攻撃への対処方法ならびにメールの不正転送を防ぐ方法について、具体例を挙げながら論理的かつ詳細に説明できる。サーバーへの悪意ある攻撃への対処方法ならびにメールの不正転送を防ぐ方法について、論理的かつ簡潔に説明できる。サーバーへの悪意ある攻撃への対処方法ならびにメールの不正転送を防ぐ方法について、説明できない。
評価方法及び
総合評価
【評価方法】講義中の課題レポートで評価する。【総合評価】講義中における評価レポートで評価を行い、総合評価で60%以上を合格とする。評価レポートを提出しなかった場合は、当該時間に実施したレポートの評価は0点とする。各種サーバーの構成方法、Webサービスの構成方法、データベースとの連携の概念、セキュリティ設定について理解できているかどうかを判定する。
学習方法本講義は、実際にネットワークサービス関連の業種で用いる実践的な技術を取り扱う。WindowsをはじめとするクライアントOSでのネットワーク設定や、Linuxの基本的な操作方法などを身につけていることが望ましい。
学生への
メッセージ
随時、質問や講義に対する議論などを受け付ける。電子メールやSNSでも可能。自由な発想を歓迎する。
学修単位への対応1単位あたり30時間程度の自学自習が求められます。
本校教育目標との対応
(1),(2),(3)
JABEE学習教育目標との対応
D-1(○)