科目コード | AN121 | ||||
科目名 | 電子物性論(Electronic Properties Engineering) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 電子情報システム工学専攻 | 対象学年 | 1年 | 開講期間 | 後期 |
科目区分 | 電子通信系 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数 | 15 |   | |
教員名(所属) | 高倉 健一郎(情報通信エレクトロニクス工学科) | 教員室 | 1号棟4階 | ||
使用教科書 | 松澤剛雄、高橋清、斉藤幸吉著「電子物性」 森北出版株式会社 | ||||
参考書 | 宮入圭一・橋本佳男共著「やさしい電子物性」、森北出版株式会社キッテル著、「固体物理学入門(上、下)、丸善 | ||||
科目の位置付けと 関連科目 | |||||
科目の概要 | 本科目では特にエレクトロニクス分野を研究するにあたり予備知識として必要とされる物性の基礎的な事柄を取り上げる.学習する内容は単結晶の構造、格子振動、固体の熱的性質、量子力学の基礎、固体のエネルギーバンド理論、固体の光学的性質、誘電体、磁性体、である. | ||||
授業方針 | @ 固体の電子物性について、古典論的、量子論的な概念を使っての説明、解釈ができるようになる. A 特に解析的な説明を学んだ部分については、定量的な説明ができるようになる. B 量子力学の基礎を理解し、エネルギーバンド理論について概要をつかむことができる. C 誘電体、磁性の根源を理解する. |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
結晶構造、空間格子 | 結晶構造について説明できる. | |
格子方向とミラー指数、 | 格子方向とミラー指数、代表的な結晶構造を示して説明できる. | |
格子振動(1次元格子振動) | 格子振動をどう取り扱えばよいかを修得できる. | |
格子振動の量子化 | 固体の比熱(アインシュタインの理論)について学びその特徴を説明できる. | |
固体の比熱 | 比熱のデバイの理論について学びそれを説明できる. | |
古典的電子伝導モデル | 古典的電子伝導モデルを学び、移動度やドリフト速度などの関係を説明できる. | |
量子力学の基礎、波動性と粒子性、シュレディンガー方程式、井戸型ポテンシャル | 電子、光子の粒子性、波動性について復習し、それを取り扱う方法としてシュレディンガー方程式をとりあげ、固有関数や波動関数の解釈を理解し説明できる. | |
トンネル効果 水素原子 | トンネル効果の取り扱いを学び、水素原子のエネルギー準位について学び、離散的な準位となることを理解し説明できる. | |
固体のエネルギーバンド理論、 | 状態密度の考え方を学び、フェルミディラック分布を用いた金属の電子密度分布とフェルミレベルについて説明できる. | |
クローニヒペニーモデル、結晶内の電子の運動 | クローニヒペニーモデルを学び、ブロッホの定理や禁制帯、許容帯の概念を理解し説明できる. | |
結晶内の電子の運動 | 結晶内の電子の運動をバンドモデルで説明し、金属、半導体、絶縁体のバンド構造を理解し説明できる. | |
固体の光学的性質、光吸収機構、直接遷移、間接遷移 | 固体の光学的性質を、誘電率、屈折率およびその周波数依存性などから説明できるようになる. | |
誘電体、電子分極、イオン分極、配向分極、誘電分散 | 誘電分極について説明でき、誘電体の分類ができるようになる. | |
磁性体、磁性の根源 | 磁性の根源が説明できるようになる. |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価方法及び 総合評価 | 【評価方法】定期試験で評価する。【総合評価】試験により到達度を評価し、6割以上の到達度をもって目標を達したと判断する。 |
学習方法 | 運動方程式、エネルギーや座標の取り扱いなど物理学に関連した事柄をよく理解していることが望ましい. |
学生への メッセージ | |
学修単位への対応 | 1単位あたり30時間程度の自学自習が求められます。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |