科目コード | AN102 | ||||
科目名 | 創造性工学(Creative Production Technologies) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 電子情報システム工学専攻 | 対象学年 | 1年 | 開講期間 | 前期 |
科目区分 | 総合基盤 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数 | 15 |   | |
教員名(所属) | 伊山 義忠(情報通信エレクトロニクス工学科) | 教員室 | 1号棟4階 | ||
使用教科書 | グローバルタスクフォース著「マネジメント」総合法令 | ||||
参考書 | グローバルタスクフォース著「クリエイティブシンキング」総合法令、平野重雄・関口相三共著「モノ創り&ものづくり」コロナ社、角南英夫著「技術者のための特許事始」コロナ社 | ||||
科目の位置付けと 関連科目 | 社会的な視点からは、「企業化と社会」,「技術者倫理」等の授業科目と合わせた総合的な理解が望まれる。 | ||||
科目の概要 | 技術者としての創造性を向上させるための基本的な考え方を示す。発想法とその具体的実施方法、技術開発計画の立て方、技術開発時における対処方法、信頼性、保守のために必要な技術、技術の評価方法などの技術開発の基本的内容を述べる。また、知的財産権に関する基本的内容についても、技術者の創造性の基本的な技術のひとつとして述べる。 | ||||
授業方針 | (1)創造性の原点でもある技術開発の基本的考え方を理解し説明できる。(2)技術開発のための発想法、開発計画、実施問題、評価と信頼性の一連の内容を理解し説明できる。(3)知的財産権の概要ならびに特許要件について理解し説明できる。 |
授業項目 | 時数 | 達成目標(習得すべき内容) |
1.ガイダンス [Guidance] | 本科目の授業内容、修得目標、授業方法、評価方法など説明を受ける。 | |
2.創造性の考え方ととらえ方 [Creativity of Research Organizations] | 創造性の意味、技術者の開発に対する位置づけを理解し説明できる。 | |
3.技術経営の視点から見たアイデアの出し方、研究開発としてのアイデア判断方法 [Management of Technology] | 技術経営の要点を理解し説明できる。また、着想の必要性、着想の考え方、着想の実例を理解し説明できる。 | |
4.アイディアと産業財産権 [Engineer's Idea Patent Application] | 産業財産権の概要とその必要性について理解し説明できる。また、特許請求範囲記載上の要点を理解し説明できる。 | |
5.研究計画方法と立案内容 [Research and Development(R&D) Strategy] | 開発分野の見方、研究計画の立案・遂行をイメージし理解できる。また、システム技術に関わる開発の考え方、個別技術の開発の考え方を理解し説明できる。 | |
6.研究実行問題対処法 [Problem Dealing in R&D] | 研究開発の実行において発生する問題の捉え方、困難発生時の対処方法を理解し説明できる。 | |
7.研究内容評価方法 [Estimation of R&D Execution] | 研究開発の評価技術と、その必要性について理解し説明できる。 | |
8.信頼性、劣化問題対処法 [Reliability Assessment] | 技術の信頼性、寿命経済性の考え方を理解できる。さらに、劣化試験の重要性、劣化に対する考え方を理解し説明できる。 |
ルーブリック | |||
評価項目 | 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
技術経営 | 販売、開発、製造、管理の各種業務について、技術的視点から理解し、説明できる。さらに、経営者の立場で、その重要性について説明できる。 | 販売、開発、製造、管理の各種業務について、技術的視点から理解し、説明できる。 | 販売、開発、製造、管理の各種業務について、技術的視点から説明できない。 |
産業財産権 | 特許性、特許要件について理解し、例を挙げて説明することができる。 | 新規性、進歩性、産業上の利用可能性について説明することができる。 | 特許に関して説明できない。 |
考える技術 | 各種の思考手法、発想法について理解し、説明できるとともに、実際に用いることができる。 | いくつかの思考手法、発想法を知っており、それらについての簡単な説明ができる。 | 思考手法に関する説明ができない。 |
評価方法及び 総合評価 | 【評価方法】期末試験およびレポートで評価する。レポートは2回程度とする。各100点で評価し、期末試験とあわせた全体の平均点により総合評価を行う。【総合評価】本講義を通して、2回程度のレポートを作成させる。各100点で評価し、期末試験とあわせた全体の平均点により総合評価を行う。なお、レポートを提出しない者は当該レポートを0点とする。総合平均点が60%以上を合格とする。 |
学習方法 | 本科目は、5年次における卒業研究を基礎として、後期より開講の電子情報システム工学特別研究へとつながるものである。さらに卒業後における研究開発や職務遂行の基本指針にかかわっており、特許などの知的財産権取得の上でも重要である。なお、本講義においては講義を実施し、各レポートは自学学習時間において調査、着想、整理等を行ない報告書を作成する。 |
学生への メッセージ | まず、「創造性」ということについての気付きの機会として講義を活用してください。また、「技術経営」の視点から研究開発を見るということについても考えてみてください。 |
学修単位への対応 | 学修とは自学学習を含む科目を指します。1単位あたり30時間程度の自学自習が求められます。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |