科目コード | TE507 | ||||
科目名 | コミュニケーション装置工学(Communication Equipment Engineering) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 情報通信エレクトロニクス工学科 | 対象学年 | 5 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 専門応用科目 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数 | 60 | 実時間数 | 50 |
教員名(所属) | 下塩 義文(専攻科,情報通信エレクトロニクス工学科) | 教員室 | 1号棟3階 | ||
使用教科書 | 一之瀬 優,「一陸技 無線工学A【無線機器】完全マスター,第3版」,情報通信振興会 | ||||
参考書 | ・横山・吉川,「1・2陸技受験教室2 無線工学A」,東京電機大学出版局 ・「無線従事者国家試験問題集 第1級陸上無線技術士」,電気通信振興会 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | ・4年次の通信システム工学に続く科目である.5年次選択科目の電気通信法規にも関係する. ・国家試験は,第1級陸上無線技術士の「無線工学A」に関する科目である. | ||||
科目の概要 | 電気通信システムで使用される様々な通信機器,およびこれらで構成される通信システムについて学習する.通信システムには,無線系と有線系があり,無線系では,マイクロ波,移動体通信,衛星通信,テレビジョンなどがあり,有線系では,電話,xDSL,CATVなどがある.本講義では,これらのシステムを構成する技術や使用される回路について解説する. | ||||
授業方針 | 現在用いられている様々な通信システムについて, 1. システムを構成する基本的な原理・技術を理解し説明できる. 2. 通信機器に使用される回路の動作原理を説明できる. 3. 通信機器の測定に使用される機器の原理および使用法について理解し説明できる. 4. 有線通信システムの概要を説明できる. ことを目標とする.また,単なる国家試験対策ではなく,システムや回路の仕組みをきちんと理解してもらうことを目標とする. |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
ガイダンス | 講義概要の理解 評価基準の理解 | |
多重通信方式 | ・FDM方式,TDM方式の仕組みについて理解し.説明できる. ・各種デジタル変調方式の原理を理解し,方式の説明ができる. | |
デジタル無線伝送 | ・符号間干渉とフィルタ,伝送品質の評価,誤り検出と誤り訂正について理解し,説明できる. ・多元接続,中継方式について理解し,説明できる. | |
衛星通信 | ・衛星通信の特徴,衛星通信回線のネットワーク構成について理解し,説明できる. ・衛星通信の多元接続,衛星中継器(トランスポンダ)について理解し,説明できる. | |
放送用送受信機 | ・AM,FMステレオ放送,FM多重放送について理解し,説明できる. ・地上デジタルテレビジョン放送,衛星放送について理解し,説明できる. | |
航行支援システム | ・測位システム,レーダについて理解し,説明できる. ・航空支援システム,GMDSSについて理解し,説明できる. | |
測定用機器 | ・測定信号源,周波数カウンタについて理解し,説明できる. ・スペクトラムアナライザ,FFTアナライザ,ネットワークアナライザについて理解し,説明できる. | |
測 定 | ・送信機・受信機の測定について理解し,説明できる. ・データ伝送品質の測定について理解し,説明できる. |
評価方法及び総合評価 | 宿題レポートを20%,定期試験・中間試験を80%で評価する.宿題は,期限までに提出し,課題すべてに解答したものを評価対象とする.宿題の提出期限は,その都度指定する.期限を過ぎた宿題は0点として評価する.筆記試験とレポートを総合して60%以上で合格とする. |
学習方法 | 教科書をよく読み,国家試験の問題も参考に課題を解いてみること. |
学生へのメッセージ | 本科目は,各種の通信システムがどのように構成されているか,またどのような原理で動いているかを知ることができる.通信系の仕事に従事したい学生にはぜひ受講して欲しい. |
学修単位への対応 | 本科目は50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます.したがって,授業ではこれに相当する分のレポートを課す. |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |