2014年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードLK405T
科目名哲学(Philosophy) 単位数2単位
対象学科全学科対象学年4年開講期間通年
科目区分応用科目必修・選択選択履修/学修学修単位
授業形式講義規定授業時数60実時間数50
教員名(所属)
永野 拓也(共通教育科)教員室
1号棟2階
使用教科書
『変容する社会と人間』、河上正秀・小林秀雄(編著)、北樹出版
参考書
『科学哲学の冒険』、戸田山和久、NHKブックス 
『何が社会的に構成されるのか』、イアン・ハッキング、岩波書店
『現代倫理学入門』、加藤尚武、講談社
『責任という原理−科学技術文明のための倫理学の試み』、ハンス・ヨナス、東信堂 
科目の位置付けと関連科目本科目と関連する科目は2年次開講の「倫理A」である
科目の概要現代社会が直面している具体的な諸問題をとりあげる。それぞれの問題について、次の三つの事柄を考察し、説明できるようにする。
1.客観−主観構造を分ける近代的・西欧的認識とそれを先鋭化させた科学的認識の特徴と利点・問題点。
2.倫理学的な問題提起と科学的認識の違いと両者の関係。
3.「科学技術」が自然的な・社会的な「環境」に与える影響と、「科学技術」と避けがたく思われる現代人の責任。
授業方針それぞれの具体的な応用倫理学的問題について、次の三つのステップを踏まえて考察できる。1.認識と科学 @日常の認識のしくみを検討でき、問題点について説明できる。A近代自然科学の世界観、および科学的認識の特徴とその問題について説明できる。 2.倫理的問題 @哲学的認識論について説明できる。A哲学・倫理学的問題(価値問題)と自然科学の問題(事実問題)との違いについて説明できる。3.科学技術と現代社会 @科学技術と現代社会の問題について説明できる。 A科学技術とかかわらざるを得ない現代人にとっての、科学技術との関わり方の具体的な方針を説明できる。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.認識と科学
20
@日常の認識のしくみを検討でき、問題点について説明できる。A近代自然科学の世界観,および科学的認識の特徴とその問題について説明できる。
2.倫理的問題
20
@哲学的認識論について説明できる。
A哲学・倫理的問題(価値問題)と自然科学の問題(事実問題)との違いについて説明できる。
3.科学技術と現代社会
20
@科学技術と現代社会の問題の関連について説明できる。
A科学技術とかかわらざるを得ないの現代人にとっての、科学技術との関わり方の具体的な方針を説明できる。
評価方法及び総合評価授業項目1〜3に関して評価する定期筆記試験[論述](80%)と、指定した項目について自分で調査したワークシート(20%)で総合評価し、60%以上で目標達成とする。
学習方法講義内容に関して,理解度を確認するためのワークシートを配付する。また、参照してほしい文献や記事なども適宜指示する。各自で図書館やネット等を利用し,学習内容に関する自学自習をおこなうこと。シートは回収し、評価対象とする。
学生へのメッセージ日々、メディアやネットを通して知る問題について、みなさんはそれなりに意見を持つと思います。本授業はその意見を「概念的に」整理し、視野を広げ、問題の構造についての理解を深めるための授業です。授業を授業でおしまいにせず、日常にフィードバックさせてください。 
学修単位への対応本科目は50分の授業に対して、放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられる。 
本校教育目標との対応
(5)
JABEE学習教育目標との対応
F-2(◎)