2014年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードLK405S
科目名社会学 単位数2単位
対象学科全学科対象学年4年開講期間通年
科目区分応用科目必修・選択選択履修/学修学修単位
授業形式講義規定授業時数60実時間数
教員名(所属)
名和久仁子教員室
1号棟1階(非常勤講師室)
使用教科書
友枝敏雄・竹沢尚一郎・正村俊之・坂本佳鶴惠著『社会学のエッセンス』新版 有斐閣
参考書
 
科目の位置付けと関連科目 本講義は、モデルコアカリキュラムでいう「文化と社会」・「自己と社会」・「社会の仕組みと公正な社会」の学習内容である。 
科目の概要 社会学は、社会的存在としての人間の立場から社会生活そのものを考察していく学問である。この社会学の基礎概念を理解し、具体的生活経験とのかかわりを通じながら、現代社会のより深い認識をめざし、自由な生き方を考える手がかりをつかむ。
授業方針 社会学がどのような学問であるかを知り、様々な社会事象について社会学的な視点から考える力を養う。現代社会における家族や地域社会・職場などを客観的に見つめ分析する中で、主体的で自由な生き方を身につける。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

社会学とはどういう学問か
6
 社会学の発想の雰囲気に触れる。社会学の歴史をたどり、デュルケーム、ウェーバー、ジンメル等基本的視点を理解し説明できる。社会学的研究方法としての統計・事例調査等について学び、調査の見方を理解し説明できる
2.行為の分析 a.意味と相互主観性
2
 「理解し合う」ということについて考え、相互主観性を理解し説明できる。
 b.アイデンティティとスティグマ
4
 「私が私であること」を考え、アイデンティティについて理解し説明できる。 他者への烙印がどのような影響を与えるのかを理解し説明できる。
 c.正常と異常
2
 社会における選別と排除のメカニズムについて理解し説明できる。
 d.予言の自己成就
2
 現実と虚構について学び、予言の自己成就・自己破壊について理解し説明できる。
 e.社会構築主義
2
 社会的事実とは何か考え、客観性について理解し説明できる。
3.秩序の解読 a.ジェンダー
2
 女であること・男であることとは何か、社会的性について理解し説明できる。
 b.規範と制度
2
 私たちをとりまく社会的ルールついて理解し説明できる。
 c.コミュニケーションの自己基準
6
 社会秩序の不思議さ、コミュニケーションのありようについて理解し説明できる。
 d.社会のなかの権力
2
 見える権力・見えない権力について考え、権力とは何かについて理解し説明できる。
 e.不平等と正義
2
 格差社会の現状と問題点について理解し説明できる。
4.社会の構想 a.共同体
8
 家族とは何か、家族の類型、歴史的変遷、家族の抱える問題について理解し説明できる。
 b.国家と市民社会
2
 国民意識、国家とは何か、市民社会とは何かについて理解し説明できる。
 d.グローバル化と公共圏
6
 情報化社会の問題点を通し、メディアとどのように関わり民主主義を実現するのかを理解し説明できる。
 e.ユートピアと想像力他
10
 ポストモダン社会としての現代の様々な社会問題の具体的事例について、社会学的に理解し説明できる。
評価方法及び総合評価1.前期後期それぞれの中間および期末に試験を課する。授業時の課題がある場合は、その評価も合算して100点満点で評価する。(その場合はレポート80%、課題20%とする)2.中間と期末の定期評価を合算し二分して算出する平均を、各学期の評価とする。3.各学期の評価を合算し二分して算出する平均を、年間の総合評価とする。4.総合評価で60%以上を得点すれば目標達成と見なす。
学習方法本科目は、3年以下のすべての社会系科目を基礎科目とする応用科学である。自学自習は、教科書の熟読を基本とするが、書物や新聞等により各自の思索を深め、その成果をレポートや課題で検証する。その具体的方法については、講義中に指示する。
学生へのメッセージ 
学修単位への対応本科目は50分の授業に対して、放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます。
本校教育目標との対応
(5)
JABEE学習教育目標との対応
F-2(◎)