2014年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードLK207
科目名化学II (Chemistry II) 単位数2単位
対象学科全学科対象学年2年開講期間通年
科目区分基礎科目必修・選択必修履修/学修履修単位
授業形式講義規定授業時数60実時間数50
教員名(所属)
松上 優 (共通教育科)
工藤 友裕(共通教育科)
教員室
1号棟 1F
使用教科書
「化学基礎」 数研出版株式会社 辰巳 敬 他 8名
「化学」   数研出版株式会社 辰巳 敬 他13名
参考書
「リードα 化学基礎+化学」    数研出版株式会社 数研出版編集部
「フォローアップドリル化学基礎」 数研出版株式会社 数研出版編集部
「フォトサイエンス化学図録」   数研出版株式会社 数研出版編集部
科目の位置付けと関連科目科目位置付け:高校レベル程度の化学
科目の概要1年の化学に引き続き、物質に対する科学的な見方、考え方や基本的な概念や原理・法則を理解させる。授業と平行して実験を取り入れ、知識の確認をさせる。
授業方針本科目では教科書に従い講義を中心に進める。
前期:酸化還元反応,電池,電気分解,気体,溶液
後期:化学反応とエネルギー,化学反応の速さとしくみ,化学平衡,無機物質,有機化合物,高分子化合物

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1. ガイダンス
1
 
2. 酸化還元反応
6
酸化と還元を酸素と水素との反応だけでなく、電子の授受という観点から理解する。酸化数を使い酸化剤、還元剤を指摘できる。
3. 電池
6
ダニエル電池についてその反応が説明できる。鉛蓄電池についてその反応が説明できる。一次電池の種類を知っている。二次電池の種類を知っている。
4. 電気分解
6
電気分解反応を説明できる。電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。ファラデーの法則による計算ができる。
5. 気体
6
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。気体の状態方程式が説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。
6. 溶液
6
溶解のしくみや電離現象を説明できる。希薄溶液の性質を説明できる。コロイド溶液の性質を説明できる。
7. 化学反応とエネルギー
6
化学変化とエネルギーの関係から反応熱を理解し、熱化学方程式が書ける。さらにこれを使った計算からヘスの法則を確認できる。
8. 化学反応の速さとしくみ
4
化学変化の反応速度の表し方や反応速度式を理解し、反応速度と濃度や温度、触媒の関係を説明できる。
9. 化学平衡
4
化学平衡や質量作用の法則を理解し、平衡の移動を「ル・シャトリエの平行移動の法則」で説明できる。
10. 無機物質
2
無機物質を金属と非金属に分け、主な単体と化合物について検索できる。
11. 有機化合物
7
有機化合物の特徴と構造を理解し、炭化水素の異性体を理解し、その名前が書ける。官能基や酸素を含む化合物とその反応、芳香族の化合物についても理解し、説明できる。
12. 高分子化合物
6
天然高分子と合成高分子についてその特徴と構造を説明できる。
評価方法及び総合評価前期中間・前期期末・後期中間・後期期末の4回の試験の平均点が60点以上を合格とする。ただし,課題・実験レポート未提出者は各試験の点数から10点減点して計算を行う。(松上)小テストと課題提出、実験レポートを40%、中間試験,定期試験を60%として評価する。(工藤)また,後期には県下一斉試験の成績も定期試験分に加味する.
学習方法授業で使用する図録や問題集,実験プリントを上手に活用して考え,吸収した知識が確実に自分のものとなるように,より深い理解をめざして取り組みましょう。Webclassに過去問および問題集の解説を掲載しているので,進んで自学自習に利用しましょう。
学生へのメッセージ教科書で得た知識を実際の観察や実験を通して確認するとともに,化学現象の根底にある原理や法則を理解し,化学結合やエネルギーの概念で現象を化学的に説明できるようにしましょう。※大学編入学で化学を必要とする大学がある。
学修単位への対応 
本校教育目標との対応
(3)
JABEE学習教育目標との対応
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