2014年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードHI503
科目名情報理論(Information Theory) 単位数2単位
対象学科人間情報システム工学科対象学年5年開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数60実時間数50
教員名(所属)
中野 光臣(人間情報システム工学科)教員室
3号棟2階
使用教科書
佐藤 洋「情報理論」裳華房
参考書
有本 卓「現代情報理論」電子情報通信学会
中川 聖一「情報理論-基礎から応用まで-」近代科学社
三木 成彦,吉川 英機「情報理論」コロナ社
科目の位置付けと関連科目本科目は,情報通信の基礎理論を学ぶ科目である.
科目の概要情報化社会の基礎となる通信の基礎理論を,数学を用いてできる限り厳密に解説を行う.主なテーマは通信の模型,情報量の定義,通信路容量,標本化定理,誤り訂正符号などで,それらについて身近なテーマに関連させながら講義を進める.
授業方針情報量の定義,概念について理解する.情報源が持つ情報量を理解し,その情報量を計算することができる.通信路が持つ通信容量の意味を理解する.標本化定理の持つ意味を理解し,標本化関数を導くことができる.誤り検出,訂正の原理について,いくつかの例をもとに誤り訂正符号,誤り検出の具体例を理解する.本講義を通じて,情報理論とディジタル信号処理のための基礎能力を身につけることができる.

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

情報と情報理論
8
エントロピー,相互情報量などの情報理論的な意味を説明できる.
情報量
24
情報源が持つ情報量を理解し,計算できる.
通信路容量の定義を理解し,簡単な通信路に対して実際に通信路容量を求めることができる.
連続信号解析
12
標本化定理の持つ意味を理解し,標本化関数を導くことができる.
情報源と符号化
8
情報源符号化について理解し,説明できる.
誤り訂正符号
8
誤り検出と誤り訂正符号の基本原理を理解し説明できる.
評価方法及び総合評価定期試験(70%),小テストおよびレポートの評価(30%)で評価する.60%以上の得点で合格とみなす.
学習方法 
学生へのメッセージ本科目に対する質問は随時受け付ける.
学修単位への対応本科目は50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます.
本校教育目標との対応
3
JABEE学習教育目標との対応
C-2(◎)