2014年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードHI406
科目名マイクロコンピュータ (Microcontroller)単位数2単位
対象学科人間情報システム工学科対象学年4年開講期間通年
科目区分 必修・選択必修履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数60実時間数50
教員名(所属)
島川 学(人間情報システム工学科)教員室
3号棟2階
使用教科書
後閑哲也:改訂版 電子工作のためのPIC18F本格活用ガイド(技術評論社)
参考書
Interface増刊、マイコンの仕組みとプログラミング、インターフェースZERO No.2(CQ出版社)
科目の位置付けと関連科目 
科目の概要コンピュータの動く仕組みを理解しておくことは、効率の良いプログラムを作成するのに役立つ。マイコン(Microcontroller)は規模が小さいのでコンピュータの動く仕組みを理解しやすい。マイコンは家電や情報機器に限らず多種多様な電子製品や機械装置に用いられており、組込みシステムと呼ばれている。本科目では、Microchip社のPICマイコンを取り上げて、マイコンの内部構成と基本動作を学び、アセンブリ言語とC言語によるプログラムを作成できる基礎技術を修得する。マイコンで欠かせない割り込みやタイマー、通信に関する技術を利用する演習課題に取り組み、より実践的な技術の修得を目指す。
授業方針前期では、マイコンに関する知識を講義を中心に学び、演習によって動作を確認する。
後期では、与えられた課題に取り組む演習中心の授業を行う。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

内部構成と基本動作
4
PICマイコンの内部構成としてアーキテクチャ、命令構成、メモリ構成構成を理解し、説明できる。
アセンブリ言語の基礎
8
アセンブリ言語の基本命令を理解し、基礎的なプログラムを記述できる。
レジスタ・メモリの役割と構造を理解し、アドレッシング方式について説明できる。
アセンブリ言語を用いてI/Oポートを利用した入出力プログラムを記述し、動作の確認をできる
中間試験と解説
4
C言語プログラミング
6
C言語による記述方法を理解し、基礎的なプログラムを記述できる。
C言語を用いてI/Oポートを利用した入出力プログラムを記述し、動作を確認できる
割り込み、タイマ
6
割り込みの必要性を理解し、割り込み処理の流れを説明できる。
タイマの仕組みを理解し、タイマ処理の流れを説明できる。
割り込みやタイマを利用した基礎的なプログラムを記述できる。
定期試験の解説
2
演習課題(1)
16
演習課題について、割り込みやタイマを活用したプログラムを作成し、動作を確認できる。
演習課題に対する成果をレポートにまとめて説明することができる。
演習課題(2)
12
演習課題について、シリアル通信を活用したプログラムを作成し、動作を確認できる。
演習課題に対する成果をレポートにまとめて説明することができる。
定期試験の解説
2
評価方法及び総合評価前期:中間試験の点数(50%)と定期試験の点数(50%)によって評価する。後期:演習課題のレポート(50%)と定期試験の点数(50%)によって評価する。総合評価:前期の評価と後期の評価の平均を総合評価とし、60点以上で目標を達成したものとする。
学習方法講義だけでマイコンの知識を全て理解することは難しい。プログラムを作成し、演習装置を用いて試行錯誤的に動作を確認しながら理解を深めることが大切である。
学生へのメッセージ 
学修単位への対応本科目は1単位を45時間の学修を必要とする内容をもって構成する。したがって、50分の授業に対して、放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます。
本校教育目標との対応
(2)  
JABEE学習教育目標との対応
B-1(◎)