科目コード | HI101 | ||||
科目名 | 基礎電気学I (Basic Electricity I) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 人間情報システム工学科 | 対象学年 | 1年 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 専門基礎科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 履修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数 | 60 | 実時間数 | 50 |
教員名(所属) | 縄田俊則(人間情報システム工学科) 大隈千春(人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟2F 3号棟2F | ||
使用教科書 | 高橋寛,加藤修司ほか「電気基礎(上)」コロナ社 実験:プリント使用 | ||||
参考書 | 加藤修司ほか,「ポイントマスター 電気基礎(上)トレーニングノート」 コロナ社 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | 本科目では電気回路の基礎を学ぶ。2年次基礎電気学U,3年次電気回路学などが関連科目である。 | ||||
科目の概要 | 直流回路と静電界について講義と実験で学び,電気に関する基礎的な知識と技術を習得する.講義では,直流回路と静電界に関する基本的な電気現象について学習し,電気で用いる物理量(電位や電流など)の意味を理解するとともにその使い方に慣れる.また,講義と並行して行う実験を通して,講義で学習した内容を実際に確認するとともに,回路製作を体験し,実験の楽しさや面白さを味わう. | ||||
授業方針 | 本科目では教科書に従い講義を中心に勧める.最初に直流回路においてオームの法則やキルヒホッフの法則を適用して回路方程式を導出しこの式を解いて電流や電圧を求めることを学習する.次に電力やそれに伴う発熱現象について理解する.電池について基本原理を理解した後,静電界を表すのに用いられる物理量(電位・電界の強さ・電気力線・電束・静電容量)の理解やその計算方法を学習する.平行して年3回の実験を実施し,回路の結線方法や計測機器の取扱い方を覚え,計測からデータ処理までの基礎を習得する. |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
ガイダンス,実験ガイダンス | ・本講義の目的,概要および評価方法を理解できる. | |
オームの法則 | ・オームの法則が理解し基本的な問題が解ける. | |
直列回路,並列回路の計算 | ・直列回路,並列回路の計算ができる. | |
ブリッジ回路 | ・ブリッジ回路による直流回路網の各部の電圧や電流を求める計算ができる. | |
キルヒホッフの法則 | ・キルヒホッフの法則による直流回路網の各部の電圧や電流を求める計算ができる. | |
導体の抵抗 | ・導体の抵抗は断面積や長さ,温度に影響を受けることや,その基本概念が理解でき説明できる. | |
電力と電力量 | ・電気エネルギーと熱エネルギーとの関係を理解し電力や電力量の計算ができる. | |
電池 | ・電池の基本原理が理解でき説明できる. | |
静電気 | ・静電誘導とクーロンの法則の学習を通して帯電現象が理解でき説明できる. | |
電界 | ・電気力線や電束,電界の強さ,電界内の電位や電位差が理解でき説明できる. | |
コンデンサ | ・コンデンサの基本的な仕組みを理解し,合成静電容量の計算ができる. | |
放電現象 | ・放電現象が理解でき説明できる. | |
オームの法則の実験 | ・基本的な回路の製作ができる.・回路の実際と計算との関係を理解し説明できる. | |
電気回路に関する実験 | ・基本的な回路の製作ができる.・回路の実際と計算との関係を理解し説明できる. | |
コンデンサの実験 | ・基本的な回路の製作ができる.・回路の実際と計算との関係を理解し説明できる. |
評価方法及び総合評価 | 前期中間,前期期末,後期中間,後期期末の成績は,定期試験(70%)と小テスト(レポートや演習を含む)(10%)そして実験(20%)で評価する.総合評価の60%以上の得点で目標達成とみなす.実験レポートは遅れに応じて減点する. |
学習方法 | 教科書に従い授業を実施するので,教科書を十分理解すること.同時に,教科書やトレーニングノートの問題を自分で解いて,理論式の扱いに慣れること. |
学生へのメッセージ | 本科目は,電子情報系の技術者にとって非常に重要な基礎科目の一つである.各項目を理解することはもちろんであるが,考え方やその過程を意識して勉強することが大事である.将来のエンジニアになるために必要な思考力を身につけてもらいたい. |
学修単位への対応 | 該当なし |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |