2014年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードCI402
科目名応用物理学(Applied Physics) 単位数2単位
対象学科制御情報システム工学科対象学年4年開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数60実時間数50
教員名(所属)
伊藤 喜久男教員室
5号棟1階(非常勤講師室)
使用教科書
小出昭一郎著「物理学(三訂版)」裳華房
参考書
安孫子誠也著「歴史をたどる物理学」東京教学社
科目の位置付けと関連科目 
科目の概要現代の科学技術は20世紀初頭に生まれた相対性理論と量子力学を抜きにしては語れない.この授業では,古典物理学,相対性理論,量子論について,基本的な現象やその応用例を取り上げて分りやすく講義する.
授業方針古典物理学から現代物理学に至る過程を学ぶことにより,仮説と実証という物理学の根底をなす方法論について理解できることがこの授業の目標である.まず現代物理学の記述に必要な物理量について学び,その過程で古典力学での時間の考え方と因果律を理解できることが第一の目標である.次に,光速度に近い現象やミクロな世界では,前述の古典物理学的考え方とは違った考え方が必要となることを理解する.

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

ベクトル解析
4
和,差,内積,外積,方向余弦が理解できる
放物運動
2
等速度運動,等加速度運動が理解できる
振動現象
4
単振動,減衰振動,強制振動が理解できる
仕事とエネルギー
2
保存力とエネルギー保存の法則が理解できる
座標変換
4
ガリレイ変換,加速度座標系,回転座標系が理解できる
特殊相対性理論
6
ローレンツ変換,ドップラー効果,質量とエネルギーが理解できる
一般相対性理論
2
等価原理とその検証が理解できる
気体分子運動論
4
エネルギー等分配の法則,ボイル−シャルルの法則が理解できる
個体の比熱
4
デュロン−プティの法則,アインシュタインの比熱の理論が理解できる
量子とは
6
プランクの量子仮説,個体の比熱,空洞放射が理解できる
前期量子論
6
原子模型とボーアの量子論が理解できる
量子力学
4
シュレーディンガー方程式,固有値,波動関数の意味と不確定性原理が理解できる
物質と量子
4
原子構造と周期律,導体,絶縁体,半導体が理解できる
評価方法及び総合評価定期試験等の筆記試験,不定期に行う演習等で評価し,60%以上の得点率で目標達成とみなす.定期試験を90%,出席率および講義中に不定期に行う演習などを10%として評価を行う.全体の60%以上を持って合格とする.
学習方法 
学生へのメッセージ時間外に質問があれば電子メール(ito@gpo.kumamoto-u.ac.jp)で連絡すること.
学修単位への対応本科目は50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます.
本校教育目標との対応
(3)
JABEE学習教育目標との対応
C-1(◎)