科目コード | AN130 | ||||
科目名 | 人間生体工学(Human Technologies Tngineering) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 電子情報システム工学専攻 | 対象学年 | 1年 | 開講期間 | 前期 |
科目区分 | 情報制御系 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数 | 30 | 実時間数 | 25 |
教員名(所属) | 合志 和洋(人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟3階 | ||
使用教科書 | 人間生体工学(自作) | ||||
参考書 | 大西昇「生体情報処理」昭晃堂 小杉幸夫,武者利光「生体情報工学」森北出版株式会社 福田忠彦「生体情報システム論」産業図書 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | ヒューマンインタフェース技術や感性情報工学と並び、人間工学には密接に関係のある科目である. | ||||
科目の概要 | 本科目では,人間の特性を工学に取り入れるための技術を学ぶ.まず,見ること,聞くこと,触ることなど,脳でなされている生体情報処理の仕組みとその特性について,生理的および心理的側面から述べる.また,脳機能や生体機能の評価手法として,時間的,周波数的,および時間−周波数的解析方法,ならびに心理物理学的評価手法について述べ,生体情報の工学技術への利用を可能にする.さらに,生体情報を利用した環境などの評価技術について,実例を挙げて紹介する. | ||||
授業方針 | (1) 生体における情報処理,およびその定量化のための手法を理解し説明できる. (2) 生体情報の工学への応用のための考え方,とらえ方を理解し説明できる. (3) 実例などにより,生体工学の重要性と将来的動向を理解し説明できる. |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
1. ガイダンス | 本科目の内容,目標,進め方,成績評価方法などの説明を受ける. | |
2. 生体における情報処理 | 人間を情報処理システムとしてとらえ,外部からの刺激に対する知覚・認知・判断を行う生体情報処理の全体のイメージを理解し説明できる. | |
3. 情報処理系としての脳 | 生体情報の処理装置としての脳について,どのような構造であるのか,どのような機能や役割を持っているのかなどの概要を理解し説明できる. | |
4. 情報伝達系としての神経系 | 脳の基本要素である神経系について,どのような構造であるのか,どのようにして生体情報を伝達するのかなどの概要を理解し説明できる. | |
5. 視覚系,聴覚系,触覚系の構成と心理 | 人間の感覚系としての視覚系,聴覚系,および触覚系について,神経回路の構成および心理的な働きを理解し説明できる. | |
6. 感覚系共通点と相互作用 | 感覚系における法則や共通点,相互作用についても理解し説明できる. | |
7. 生体信号の生成と運動制御 | 運動制御について,運動系における力の発生源である筋,および筋に運動指令を伝える神経系について理解し説明できる. | |
8. 人間情報処理系の測定方法 | 脳波などの生体情報の計測・解析手法や主観的な評価手法である心理物理学的手法について理解し説明できる. | |
9. 生体信号による評価 | 生体機能を利用した環境評価や感性評価の実例の紹介を受け,生体機能を工学に利用する手法について理解し説明できる. |
評価方法及び総合評価 | 【評価方法】レポートで評価する。【総合評価】本講義を通じて4回程度のレポート課題を実施して各課題に対する調査・整理内容によって考察程度を評価し,全体の平均点で総合評価を行う.なお,レポートを提出しない者は,当該レポートの点数を0点とする.そして,総合平均点が60%以上の得点率で目標達成とみなす. |
学習方法 | 本講義において、各レポートは自学学習の時間において調査・整理して作成すること。 |
学生へのメッセージ | |
学修単位への対応 | 学修科目とは自学学習を含む科目を指す。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |