2014年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードAN110
科目名物理数学(Physical Mathematics) 単位数2単位
対象学科電子情報システム工学専攻対象学年1年開講期間前期
科目区分専門基礎必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数30実時間数25
教員名(所属)
山崎 充裕(共通教育科)教員室
1号棟2階
使用教科書
使用しない
参考書
現代数学への入門 複素関数論、神保道夫、岩波書店
スッキリわかる複素関数論、皆本晃弥、近代科学社
基礎解析学コース 複素解析、矢野健太郎・石原繁、裳華房
科目の位置付けと関連科目  
科目の概要複素関数論について扱う。複素数と複素平面、正則関数、積分定理、級数展開、留数定理とその応用について学習する。
授業方針自学自習を前提とし、反転授業の形態で行う。
基本事項については、自宅にて「慶応大学講義 物理情報数学A http://iuniv.tv/top/detailPlaylist/pid/4355」を視聴することにより学習する。授業時間では、基本事項に関する確認テストおよび問題演習を行う。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

ガイダンス
2
この授業で学習する複素関数論の概要について理解する。
複素数
2
実数の性質については既知として、複素数についてその代数的性質と図形的な意味について理解する。
複素関数
2
微分積分学で学習したいろいろな初等関数について、これらに対応する複素変数の関数について理解する。
複素関数の微分
2
複素関数に対する微分可能性がコーシー・リーマンの関係式と呼ばれる偏微分方程式で表されることを理解する。
複素関数の積分
2
複素積分が複素平面における曲線上で定義されることを理解する。
グリーンの公式
2
実積分と複素積分の関係について理解する。
複素積分の計算
4
積分路の変形によって、コーシーの積分定理を適用して、複素積分を計算できる。
コーシーの積分公式
2
コーシーの積分公式を核にして導かれる正則関数の性質を理解する。
複素関数の展開と特異性
4
実関数と複素関数のべき級数展開の違いについて理解する。コーシーの積分公式を用いて複素関数をべき級数展開し、ローラン展開を用いて複素関数の特異性を調べることができる。
留数と極
4
留数定理を用いて複素積分を計算できる。
実関数の積分
4
実関数の積分を積分路の変形や留数の計算に帰着することができる。
評価方法及び総合評価【評価方法】定期試験および口頭試問により評価する。【総合評価】定期試験で6割以上の得点を合格の基準とする。要求水準の達成度については、定期試験および口頭試問により評価する。
学習方法複素関数論に関する書籍やweb上のオープンコースウエアを活用し、基本事項の習得を心がけてもらいたい。
学生へのメッセージ質問は時間に余裕があればいつでも応じる。
学修単位への対応オープンコースウエアの視聴、講義の復習および練習問題解答にあたり、最低でも30時間の自学自習を要する。
本校教育目標との対応
 (5)
JABEE学習教育目標との対応
C-1(○)