科目コード | TE410 | ||||
科目名 | 通信システム工学(Communication Systems Eng.) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 情報通信エレクトロニクス工学科 | 対象学年 | 4 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 学修 | |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 60 | 実時間数 | 50 |
教員名(所属) | 西山英治(情報通信エレクトロニクス工学科) | 教員室 | 1号棟3F | ||
使用教科書 | 一陸技無線工学A完全マスター (一之瀬 優、情報通信振興会) | ||||
参考書 | |||||
科目の位置付けと関連科目 | 本科目は,無線技術士の国家試験科目「無線工学A」に関連する. | ||||
科目の概要 | ラジオ,テレビはもとより,携帯電話,衛星通信,無線LANなど様々な通信システムの基礎となる,変調・復調の技術について説明する.(1)搬送波の振幅,周波数,位相の変化で変調を行うアナログ変調方式,(2)パルスの振幅,幅,位置,有無を利用するパルス変調方式,(3)デジタル信号をベースバンドで伝送するベースバンド方式,(4)振幅や位相,周波数をデジタル的に変化させるデジタル変調方式等の各種変調方式についてその理論と回路構成について述べる. | ||||
授業方針 | 通信システムの基礎となる各種変調,復調の技術について,次の事項(1)〜(3)を目標とする. (1)その波形,周波数スペクトルを直ちに描けるようになること, (2)数式を用いて変調波形,周波数スペクトルを求めることができること, (3)変調・復調回路の動作を理解し,動作を説明できることを目標とする |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
通信システム工学序論 | 通信の歴史,変調・復調などの用語 | |
振幅変調方式 1)両側帯波−抑圧搬送波(DSB-SC)変調 2)両側帯波(DSB-FC)変調 3)単側帯波(SSB)変調 | 被変調波形を数式で表し,描くことができる.周波数スペクトルを求めることができ,その概形を描ける.また,変調回路,復調回路について回路の動作を説明できる. | |
角度変調方式 1)周波数変調(FM),位相変調(PM) 2)FMステレオ放送 3)周波数分割多重通信方式(FDMA) | 角度変調について,波形を数式で表し,描くことができる.周波数スペクトルを求めることができ,その概形を描けること.また,変調回路,復調回路について回路の動作を説明できる. | |
パルス変調方式 1)各種パルス変調方式(PAM,PWM,PPM) 2)標本化定理,PCM方式 3)時分割多重通信方式(TDMA) | 標本化定理の意味を説明できる.なぜパルスで波形を伝送できるのかを時間領域と周波数領域で説明できる.PCM通信の仕組みを説明できる. | |
ディジタル変調方式 1)ASK(Amplitude Shift Keying) 2)FSK(Frequency Shift Keying) 3)PSK(Phase Shift Keying) 4)QAM(Quadrature Amplitude Modulation) 5)OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing) | 搬送波をデジタル的に変調する方法について,各変調波形の波形,周波数スペクトルを描ける.また波形を数式で表現できる.各変調,復調回路の動作を理解し,各部の働きを説明できる. |
評価方法及び総合評価 | 定期試験等の筆記試験によって評価する. なお,学年末試験を除く定期試験,中間試験で基準に達しなかった場合,再度試験を実施し,基準に達した場合,その試験を60点として評価する. |
学習方法 | 三角関数の微分・積分,加法定理,フーリエ級数を理解しておくことが必要であるが,4年生になってから努力すれば十分理解できる程度の数学を使用する. 講義内容は進度により変更される場合があるが,参照して予習の参考にして欲しい. |
学生へのメッセージ | 質問は教員室で常時受け付けるほか,電子メールでも対応する. |
学修単位への対応 | 40時間相当の課題等を課す. |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |