2013年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードTE104
科目名ものづくり基礎 (basic and Practice of Manufacturing) 単位数2単位
対象学科情報通信エレクトロニクス工学科対象学年1年開講期間通年
科目区分総合科目必修・選択必修履修/学修履修単位
授業形式実験授業時間数60実時間数50
教員名(所属)
大石信弘(情報通信エレクトロニクス工学科)
本木実(情報通信エレクトロニクス工学科)
教員室
2号棟2F(大石)
1号棟4F(本木)
使用教科書
プリント使用
参考書
なし
科目の位置付けと関連科目情報通信エレクトロニクス実験(3年、4年、5年)
科目の概要身近な現象をつかさどる物理量を測定することは、その現象を応用したものづくりの基礎となる。本科目では、さまざまな物理量をコンピュータに取り込む方法として、イージーセンスを利用する。イージーセンスを用いて、温度・位置・電圧・電流などの物理量を測定し、量と量との関係をグラフで表したり数式で表すことで、身近な現象をより理解できるようにする。また、物理量を電気量に変換するセンサを自作することで、自分に興味のある現象を取り扱う方法を広げる。
授業方針この科目で次の事柄ができるように授業を行っていく。
1.測定した物理量をコンピュータに取り込んで、量と量の関係をグラフで示すことができる。
2.量と量の関係を数式で表すことができる。
3.物理量を測定するためのセンサを作成することができる。
4.身近な現象をそれに関わる物理量を測定することで、現象を表現することができる。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス、イージーセンスについて
2
イージーセンスの使用法について理解する
2.習熟T:温度センサ
4
温度センサをイージーセンスにつなげて、お湯の冷め方を測定できる。温度の時間変化をコンピュータを用いてグラフに表すことができる。
3.習熟U:力学センサ
6
力センサ、光ゲートセンサ、距離センサを用いて、物体の運動を時間の関数としてグラフに表わし、数式に表すことができる。
4.習熟V:電圧・電流センサ
4
電気回路の電圧と電流との関係など、2つの量を同時に測定し、それらの間にある関係をグラフに表すことができる。
5.PBL
演習T:沸点の測定
演習U:温度センサの製作(熱電対)
演習V:バネの振動
演習W:力積の測定
演習X:抵抗器と白熱電球のオームの法則
演習Y:トランジスタ静特性
演習Z:FETの静特性
演習[:電磁波センサの製作(校内の電界分布)
32
与えられた各演習を、グループ内で話し合い、解決していく。方法、実験の実施、結果の整理、まとめを各グループで行う。
6.自由課題
8
各グループで自ら設定した現象をイージーセンスを用い捉えることができる
7.発表会
4
グループで取り組んだ自由課題をまとめ、クラス全員にプレゼンテーションすることができる
評価方法及び総合評価授業目標の達成度の評価は、レポートと発表会の点数で行う。未提出のレポート・発表については、そのレポート・発表の評価点を0点とする。実験レポートの提出期限は1週間を原則とする。
学習方法興味を持ったことに対してはとことん取り組んでもらいたい。
コンピュータを利用するが、それは現象を理解する手助けにはなるが、コンピュータを利用しない部分の能力である洞察力を身に付けよう。
現象を理解できたら、今度はそれをどう利用するかを考える癖をつけよう。
学生へのメッセージ授業・レポート・発表会等に関する全ての連絡事項に注意すること。特に、授業計画などの変更通知は、必要に応じて授業中または教室の掲示板で行われるので注意。本科目は、高学年で学ぶ電子情報系の専門科目の基礎であるため、十分に理解すること。
学修単位への対応該当なし
本校教育目標との対応
(6)
JABEE学習教育目標との対応
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