科目コード | T513 | ||||
科目名 | センシング工学(Sensing Engineering) | 単位数 | 1単位 | ||
対象学科 | 情報通信工学科 | 対象学年 | 5 | 開講期間 | 後期 |
科目区分 | 専門応用科目 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数 | 30 | 実時間数 | 25 |
教員名(所属) | 山口 晃生(情報通信エレクトロニクス工学科) | 教員室 | 1号棟1階(非常勤講師室) | ||
使用教科書 | 山崎弘郎 田中充著「計測技術の基礎」コロナ社 | ||||
参考書 | |||||
科目の位置付けと関連科目 | |||||
科目の概要 | センサとは対象の情報を得るために信号の変換を行う最初の要素である。センサは人間や動物の感覚器官の機能を代行し、さらに機能を専門化することにより性能の拡大発展を目的とした機械である。本科目では、このようなセンサを中心に構成されるセンシングシステムの基礎となる計測理論から、センサとコンピュータのインターフェースの仕組み、機械量や光・温度・熱・流体量などのセンサの原理までを学び、実際のセンシングシステムの構築を行うための基礎知識を習得する。 | ||||
授業方針 | 1.センシング工学の基礎となる計測に関する基本事項(単位〜測定方式)を理解し説明できること。 2.センサとコンピュータのインターフェースに必要な電子回路やA/D変換器などの仕組みを理解し、目的に応じて選択できること。 3.各種の物理量を測定するためのセンサの原理を理解し、問題に応じてセンサを選んでセンシングシステムを構築するための基礎を修得する。 |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
センサとは | センサとセンサを利用した計測システムの概要を説明ができる。 | |
単位と標準 | SI(国際単位系)について、その成立理由と現在の標準について説明できる。 | |
誤差と不確かさ | 誤差と精度、不確かさの概念を理解し、系統的な不確かさの評価ができる。 | |
有効数字と誤差伝播則 | 有効数字を含む数と相対誤差の関係が説明できる。誤差伝播則を用いて間接測定の不確かさの評価ができる。 | |
最小二乗法と回帰直線 | 最小二乗法の考え方を理解し,線形モデルの未知パラメータの推定ができる。 | |
センサの特性 | 静特性を表わす量と校正曲線との関係が説明でき、動特性の概略が説明できる。 | |
測定の方式 | 零位法と偏位法の特徴の違いが理解でき、実例に則した説明ができる。 | |
検出と変換 | センサを信号変換、エネルギー変換、その他のタイプにより分類できる。 | |
機械量のセンサ | ひずみ、変位、角速度など基本的な量を測定できるセンサの原理が説明できる。 | |
流体量のセンサ | 流量・流速・圧力などの基本的なセンサの原理が説明できる。 | |
温度・熱のセンサ | 熱電対、放射測温計などの基本的な温度センサの原理が説明できる。 | |
光センサとその応用 | 代表的な半導体光センサに関し、光を電気信号に変換する原理が説明できる。 |
評価方法及び総合評価 | 中間試験および期末試験(80%)に授業中に実施した宿題レポート評価(20%)を加味し、総合点で60%以上の得点率の場合を合格と認定する。 |
学習方法 | 講義は板書で行いますので必ずノートをとってください。毎回のレポートをきちんと仕上げてください。 |
学生へのメッセージ | 関連する基礎科目は計測工学、電子回路学、数学(微分積分、線形代数および確率統計)、物理などである。 |
学修単位への対応 | 本科目は50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |