2013年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードI518
科目名情報数学U(Information MathematicsU) 単位数1単位
対象学科情報工学科対象学年5年開講期間後期
科目区分 必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数30実時間数25
教員名(所属)
中野 光臣(情報工学科)教員室
3号棟2階
使用教科書
・米田政明 監修:「オートマトン・言語理論の基礎」 近代科学社
・寺田文行,中村直人,他:「情報数学の基礎」 サイエンス社
参考書
・M.アービブ他著,甘利俊一他訳:「計算機科学入門」サイエンス社
・自作プリント配布
科目の位置付けと関連科目関連する科目として特に「情報数学T」がある。
科目の概要 計算機科学(Computer Science)はコンピュータをモデル化して理論的に取り扱う学問であり,コンピュータの実応用を目指す情報工学の広い分野に科学的基礎を与えている.そして,この計算機科学の学問分野において数学的な領域を担っているのが「情報数学」である.ハードウェアの基礎概念であるオートマトンやソフトウェアの基礎概念である形式言語を通してコンピュータの科学を学習する.
授業方針・情報数学の基礎を学び,計算機科学の基礎的知見を得る.
・集合,写像の概念をオートマトン・言語理論との関連で理解できる.
・チューリングマシンを含めた各種オートマトンについて理解し説明できる.
・言語理論(形式言語)について理解し説明できる.
・状態遷移をグラフで表すことができる.

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

オートマトン・言語理論を学ぶための準備
6
集合や写像,関係について理解し計算問題が解ける.また,無限や証明法について理解し説明できる
有限オートマトン
4
有限オートマトンとその状態遷移について理解しその構成を記述することができる.
プッシュダウンオートマトン
4
高機能オートマトンについて理解しその構成を記述することができる.
チューリングマシン
4
高機能オートマトンについて理解しその構成を記述することができる.
グラフ理論
4
グラフを用いた情報のモデル化ができる.
形式文法と形式言語
4
形式文法と形式言語について理解しその構成を記述することができる.
オートマトンと形式文法の関係,言語の階層構造
4
オートマトンと形式言語の関係について理解しその構成を記述することができる.
評価方法及び総合評価【評価方法】

筆記試験で評価する。

【総合評価】

定期試験等の筆記試験(100%)で評価し、60%以上の得点率で目標を達成したとする。
学習方法 
学生へのメッセージ授業中に限らず,質問はいつでも応じる。不在の場合は,E-mailでも受け付ける.
ハードウェア,ソフトウェアを含めた計算機工学の基礎理論なので他の科目との関連性を意識しながら学習することが望まれる.
学修単位への対応本科目は,20時間相当のレポートを課す.
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
D-1