2013年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードI512
科目名データ構造U(Data StructuresU) 単位数1単位
対象学科情報工学科対象学年5年開講期間後期
科目区分専門基礎科目必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数30実時間数25
教員名(所属)
孫 寧平(人間情報システム工学科)教員室
3号棟2階
使用教科書
石川 博著, 「データベース」,森北出版社
参考書
溝口徹夫著,「データベース―基礎理解から実践」,近代科学社
科目の位置付けと関連科目3年次のプログラミング通論,4年次のアルゴリズム論とプログラミング特論,5年次のデータ構造Iと関連する. 
科目の概要データベースは現代の情報システムにとって必要不可欠であり,大規模応用ではビジネス,エンジニアリングなど企業や教育機関における情報の管理,小規模応用では個人データ整理にそれぞれ利用される.本科目はデータベースの基本概念とデータモデルを説明する.関係データベースにおいてシステムの設計,スキーマ,正規化などを講義する.また,SQLの基礎とSQLを用いた関係データベースの作成,PHPを用いたWEBとデータベースアプリケーションの構築法を説明し実践する.
授業方針1.関係データベースの概念と設計法を理解できる.

2.データモデル化,スキーマ,正規化の考え方について理解し, データベースの設計ができる.

3.SQLを用いて関係データベースの構成,PHPを用いてWEBとデータベースのアプリケーションを作成できる.

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

ガイダンス
2
 本科目の概要,授業方針,評価方法等について説明する.
関係データベースの設計と構成
2
リレーションの概念を理解できる.関係データベースのデータモデル化ができる.ER図を用いたデータベースの論理設計と構成法の概念を理解できる.
データベースのスキーマと正規化
4
関係データベースのスキーマの定義方を理解できる.データの原形を抽出することから,第一正規形,第二正規形.第三正規形に従ってデータベースを設計・構成することができる.
データベース設計の実践
4
実例を挙げてデータベースの設計を行い,ER図の作成,正規化の過程を理解できる.グループ単位で問題の設定,データベースの設計を行う.
SQLの基礎
2
SQLの概要,データの定義を理解できる.SQLのデータベースの作成,表の作成,基本的な問い合わせ命令を利用して簡単な関係データベースを構成できる.
MySQLによるデータベースの構築
4
MySQLを用いて,データベースの作成,表の作成,データの入力,更新,探索など実践する.グループ単位でデータベースの設計と実装を行う.
PHPの基礎
4
PHPの変数,演算,基本なプログラミング方法,HPとの連携などを理解・応用できる.
PHPとSQLの応用
4
PHPを用いたSQLの複雑な問い合わせ,挿入,削除,更新など応用命令を利用できる.また, SQLとWEBの連携などを理解できると共に実用的なRDBMSを実装する方法を学ぶ.
WEBとデータベースアプリケーションの設計と構築実践
4
グループ単位で,SQLとPHPを用いたデータベースとその応用プログラムの構築と実装,WEBアプリケーションの作成等を行う.最後に作り上げたシステムをプレゼンテーションする.
評価方法及び総合評価【評価方法】定期試験の筆記試験と実技試験等で評価する。
【総合評価】本科目は学修科目であるため,学習の各段階において自学学習用の課題を設け,学習の成果を筆記試験と実技試験を総合し評価する。実技課題レポートの提出期限は課題提示と同時に示し,期限に遅れて提出されたレポートに対し減点する。60%以上の得点率で目標達成とみなす.

学習方法本科目は,計算機科学及び情報管理に関する基礎的な科目である.3年次のプログラミング通論,4年次のアルゴリズム論とプログラミング特論,5年次のデータ構造Iと関連する.この科目の講義内容について十分に復習して受講することが望まれる。
学生へのメッセージ学生の自己学習支援について,オフィスアワーを設け,質問や相談などに随時応じる.また,メール・電話でも相談に応じる.授業の進行スケジュールと予習内容を明示し,実技課題レポートの作成において双方向的な学習指導を行う.
学修単位への対応本科目は30時間の授業に対して,放課後・家庭で20時間程度の自学学習が課せられます。
本校教育目標との対応
JABEE学習教育目標との対応
D-1(○)