科目コード | I510 | ||||
科目名 | データ構造T(Data StructuresT) | 単位数 | 1単位 | ||
対象学科 | 情報工学科 | 対象学年 | 5年 | 開講期間 | 前期 |
科目区分 | 専門基礎科目 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 規定授業時数 | 30 | 実時間数 | 25 |
教員名(所属) | 孫 寧平(人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟2階 | ||
使用教科書 | 茨木俊秀 著,『Cによるアルゴリズムとデータ構造』,昭晃堂 | ||||
参考書 | C.A.Shaffer著,久野ら訳,『Javaによるデータ構造とアルゴリズム解析入門』,ピアソン・エデュケーション | ||||
科目の位置付けと関連科目 | 3年次のプログラミング通論,4年次のアルゴリズム論とプログラミング特論,5年次のコンパイラ構成論などと関連する. | ||||
科目の概要 | データ構造とアルゴリズムはコンピュータ・サイエンスの根幹を成すものであり,プログラミング技法を学ぶにおいて最も重要となる概念である.代表的なデータ構造としての木構造と2分探索木の構成と探索を講義する.アルゴリズムの設計について,動的計画法及びその応用,グラフとグラフ探索アルゴリズム,データベースの基本概念を取り上げる. これらのアルゴリズムの応用におけるポイントを示す. | ||||
授業方針 | 1.木構造と2分探索木の構造及び探索アルゴリズムの設計及び実装することができる. 2.グラフ構造とグラフ探索アルゴリズムの考え方について理解できる.簡単な応用例を解析できる. 3.動的計画法の考え方について理解しその応用プログラムを作成できる. 4.データベースの基本概念を理解できる. |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
ガイダンス | 本授業の概要,授業方針, 評価方法を紹介する. | |
木構造 | 木構造,2分木, 2分探索木の概念,構成と操作について理解できる.木の深さ優先探索アルゴリズムを説明できる. | |
グラフ構造 | グラフの概念と構造を理解できる.隣接行列,接続行列,隣接リストを用いたグラフの表現法を応用できる. | |
グラフ探索アルゴリズム | 深さ優先と幅優先探索アルゴリズム,最短(長)経路探索アルゴリズムを理解と応用できる. | |
動的計画法とその応用 | 動的計画法の仕組みを理解し,特徴を説明できる. 動的計画法を用いて最短経路問題,投資問題,ナップサック問題,行列式の積を求める問題を解くプログラムを組める. | |
データベースの基礎 | データベースの概念,データベースの役割と応用,データベースのアーキテクチャとデータの独立性を理解できる.データモデルを説明できる.データベース応用システムのライフサイクルを説明できる. |
評価方法及び総合評価 | 【評価方法】定期試験の筆記試験と実技試験で評価する. 【総合評価】本科目は学修科目であるため,学習の各段階において自学学習用の課題を設け,学習の成果を筆記試験と実技試験を総合し評価する.実技課題レポートの提出期限は課題提示と同時に示し,期限に遅れて提出されたレポートに対し減点する.60%以上の得点率で目標達成とみなす. |
学習方法 | 本科目は,計算機科学及び情報管理に関する基礎的な科目である.より効率の良いプログラムを書くために理解しておかねばならない必要な知識でもある.3年次のプログラミング通論,4年次のアルゴリズム論とプログラミング特論,5年次のコンパイラ構成論などと関連する.この科目の講義内容について十分に復習して受講することが望まれる。 |
学生へのメッセージ | 学生の自己学習支援について,オフィスアワーを設け,質問や相談などに随時応じる.また,メール・電話でも相談に応じる.授業の進行スケジュールと予習内容を明示し,実技課題レポートの作成において双方向的な学習指導を行う. |
学修単位への対応 | 本科目は30時間の授業に対して,放課後・家庭で20時間程度の自学学習が課せられます。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |