2013年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードHI307
科目名システム工学概論 (Introduction of Systems Engineering) 単位数2単位
対象学科人間情報システム工学科対象学年3年開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修履修
授業形式講義授業時間数60実時間数50
教員名(所属)
島川 学(人間情報システム工学科)教員室
3号棟2階
使用教科書
松井泰子,根本俊男,宇野毅明 著:「入門オペレーションズ・リサーチ」東海大学出版(2008)
参考書
 
科目の位置付けと関連科目 
科目の概要システム工学とは,工学・社会・経済・情報などの様々な分野に於ける諸問題をシステムとして捕え,その問題を解決するための思想・技術・手法・理論などを体系化した学問分野です.本科目ではシステム工学の基礎となっているオペレーションズリサーチ(OR)の分野を俯瞰的に学び,我々の身近なところに存在する問題を解決するための基本的な手法を習得することを目的としている.また,協調学習を取り入れたグループワーク演習を行い,協調性やコミュニケーション力,マネージメント力を身につけることを目的とする.
授業方針前期と後期中間までは教科書に沿って講義を中心に進める.
後期中間以降はグループに分かれて演習を行う.与えられた課題についてグループでディスカッションし,解決方法などについてアイデアをまとめ,その成果を発表する.

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

オペレーションズリサーチとは
1
オペレーションズリサーチの目的を説明できる.
在庫管理と予測
7
在庫管理問題をモデル化することができる.
簡単な在庫管理問題を解くことができる.
確率的な需要予測を取り入れた在庫管理問題を解くことができる.
日程計画
4
日程計画問題をアローダイアグラムで表現できる.
PERT手法を用いてクリティカルパスを求めることができる.
中間試験と解説
4
シミュレーション
4
乱数によるシミュレーションを行うことができる.
モンテカルロ法について説明できる.
待ち行列
4
待ち行列問題をモデル化することができる.
簡単な待ち行列問題を解くことができる.
AHPによる意思決定
4
意思決定問題を階層的に表現できる.
AHP手法を用いて簡単な意思決定問題を解くことができる.
定期試験の解説
2
ゲーム理論と投票力指数
6
非協力ゲーム問題をモデル化することができる.
簡単なゲーム問題を解くことができる.
投票力指数を扱うゲーム問題を解くことができる.
安定結婚問題
2
安定結婚問題をモデル化することができる.
G-Sアルゴリズムを用いて簡単な安定結婚問題を解くことができる.
数理計画と線形計画
4
線形計画問題をモデル化することができる.
シンプレックス法を用いて簡単な線形計画問題を解くことができる.
中間試験と解説
4
グループワーク演習
14
ブレインストーミング手法を理解し,実践できる.
マインドマップを用いてアイデアをまとめることができる.
グループで協調的に課題を遂行することができる.
グループでまとめた成果を発表することができる.
評価方法及び総合評価【評価方法】
前期中間・前期期末・後期中間は試験の成績で評価する.
後期期末はグループワーク演習についての発表や提出レポートなどで評価する.
【総合評価】
前期中間・前期期末・後期中間の試験の成績評価,および後期期末の演習評価を平均し,60%以上の得点率で目標達成とみなす.
学習方法使用する教科書には難しい数式はなく,本校の3年生であれば容易に理解できるレベルである.事前に予習することはもちろん,各単元ごとに練習問題を解くことで理解が深まる.教科書で取り扱われている問題は基礎的な部分に限定されているので,他の専門書を参考にして多くの練習問題を解いて欲しい.
学生へのメッセージ 
学修単位への対応 
本校教育目標との対応
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