2013年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードE518
科目名電波伝送学T(Wave Propagation and Transmission EngineeringT) 単位数1単位
対象学科電子工学科対象学年5年開講期間前期
科目区分 必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数30実時間数25
教員名(所属)
伊山 義忠(電子工学科)教員室
1号棟4階
使用教科書
進士 昌明「電磁波工学-基礎と応用-」丸善
参考書
安達三郎、佐藤太一「電波工学」森北出版
科目の位置付けと関連科目3年次、4年次電気磁気学を基礎としている。本科目は、第1級陸上無線技術士国家試験との関連性が深い。
科目の概要自由空間における電波伝送の概念ならびに、中心となる機能装置としてのアンテナについて講義する。電磁波の伝搬において基本的な役割を担う平面波とその空間伝搬について説明し、ついで、電磁波の発生源であるアンテナについて理論と性質とを説明する。
授業方針1.電磁波の波としての性質についての理解を深め、電波伝送で重要となる概念について説明できる。
2.電磁波の放射と伝搬、および代表的なアンテナについて理解し、アンテナについてその構造と特性について基本的な説明ができる。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.電磁波とその応用
2
電波を用いたエネルギー伝達、情報伝達の仕組みを理解し説明できる。
2.波動の伝搬
2
三角関数で表現された波動の性質を理解し説明できる。
3.平面電磁波
6
波動方程式の解として得られる平面波に対して理解し、また、伝搬の状態、波動インピーダンス、エネルギーについて理解し、ともに説明できる。
4.電磁波エネルギーの伝達

4
無指向性アンテナからの放射電磁界、開口面からの放射電磁界について理解し説明できる。
5.アンテナの特性と各種実用アンテナ

8
アンテナ性能を規定する諸パラメータの意味を理解したうえで、開口面アンテナ、線状アンテナの原理と特徴を理解し説明できる。
6.媒質の境界での電磁波の挙動

4
電磁波の反射、屈折、散乱、回折について理解し説明できる。
7.電波伝搬
4
伝搬の形式、大気中の伝搬による減衰、屈折、フェージングについて理解し説明できる。
評価方法及び総合評価評価比率は、中間試験、期末試験の定期試験85%、レポート・演習15%とし、総合的に判定して評価する。最終評価の60%以上の点数で合格とする。平常テスト未受験の場合は定期試験に準じて追テストを行い評価する。レポートを提出しなかった場合には、そのレポートの評価を遅延に応じて減点とする。

(ただし、平常テストを実施しなかった場合はレポート・演習を40%とする)

学習方法応用を意識して、継続的に学習することが重要である。
学生へのメッセージ授業をしっかりと受講する中で、専門用語や実際の応用についての知見を身に着けるようにしていってください。質問は授業中、放課後および空き時間などに随時応じる。
学修単位への対応本科目は50分の授業に対して、放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます。
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
D-1