2013年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードE509
科目名電子材料U(Electronic MaterialsU) 単位数1単位
対象学科電子工学科対象学年5年開講期間後期
科目区分 必修・選択選択履修/学修学修
授業形式座学規定授業時数30実時間数25
教員名(所属)
高倉 健一郎(情報通信エレクトロニクス工学科)教員室
1号棟4階
使用教科書
澤岡 昭  「電子・光材料」  森北出版社
参考書
電気学会 「電気電子材料工学」 オーム社など
科目の位置付けと関連科目電気磁気学
化学
電子工学I
電子工学II
科目の概要電子材料の性質を理解するために必要な知識である、結晶構造や原子の結合力などについて学習する。また、電子材料の中で、磁性体材料の概略を定性的に説明する。それぞれの性質を利用した電子材料の実用例を紹介する。また、新しく開発されている電子材料について各自調査し、材料のどのような特長が利用されているのかを理解する。
授業方針1. 磁性体、誘電体及び半導体材料など電子材料の基本的性質を理解する。

2. 各々の材料の性質を定性的に説明できる。

3. 材料の性質を背景にして、様々な電子材料がどのように応用されているかを理解し、説明できる。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス
1
 
2.誘電材料
3
誘電分極現象が起こる原因を説明できる。
3.圧電体
3
圧電効果が発現する現象を誘電分極により説明できる。また、その材料例と特徴を挙げられる。
4.電歪材料
2
電歪材料の特徴と利用例を挙げられる。
5.焦電体
2
焦電効果が発現する現象を誘電分極により説明できる。また、その材料例と特徴を挙げられる。
6.光ファイバー
3
光ファイバーの特徴説明できる。
7.半導体光素子
2
半導体を使った発光、受光素子の特徴、素子例を挙げられる。
8.太陽電池
3
太陽電池の構造及び材料、作製方法について説明できる。
9.光学結晶材料
3
固体レーザやその他の光学材料を挙げることが出来、それらの特徴を説明できる。
10.導電・抵抗材料
3
抵抗として用いられている材料及び用途を説明できる。
11.超伝導材料
3
超伝導体で観察される現象及び原理を説明できる。
12.絶縁材料
2
絶縁体として用いられている材料及び用途を説明できる。
評価方法及び総合評価定期試験の評価を60%とし、電子材料に関するレポートの評価を40%として、様々な電子材料の特長と応用された素子についての理解度を評価する。レポートは各定期試験前に課題を提示し、定期試験までに口頭発表により評価を行う。総合評価で、60%以上の得点率により合格とみなす。
学習方法物質の性質を理解し、応用分野を見出すためには、多くの物理現象を知っておく必要がある。覚えることが中心の作業になってしまいがちであるが、物質(物事)を多方面から眺めることができる力を身につけてほしい。
学生へのメッセージ本科目は、これまで電子工学で学んできた各素子が材料の種類及び性質を理解することが重要であり、電気磁気学や化学、電子工学I、IIなどの科目を十分に理解している必要がある。また、半期ごとに電子材料について各自調査し、報告・提出することとする。
学修単位への対応本科目は50分の授業に対して、40分程度の自宅学習が求められます。
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
C-2(◎)