2013年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードCI404
科目名電気回路学II(Electric Circuit II) 単位数2単位
対象学科制御情報システム工学科対象学年4年開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修学修
授業形式講義授業時間数60実時間数50
教員名(所属)
卜 楠 (制御情報システム工学科)教員室
5号棟4階
使用教科書
服藤憲司 「例題と演習で学ぶ 続・電気回路」 森北出版
参考書
家村 道雄 「入門 電気回路(発展編)」オーム社
石井 聡 「電子回路設計のための電気/無線数学」CQ出版
科目の位置付けと関連科目物理学, 数学(微分積分, ベクトル解析)を用いるので, 1,2年次基礎電気、2年次物理学、1,2年次数学、3年次電気磁気学
科目の概要電気回路の分野において,(1)2端子対回路の考え方とこれを用いた回路解析の方法,(2)ひずみ波交流のフーリエ級数展開式による表現の考え方,フーリエ変換の考え方とこれらを用いた回路解析,(3)電気回路の過渡現象の考え方とこれを用いた回路解析,(4)伝送線路の考え方について説明する.
授業方針1.2端子対回路の概念,行列による表示について理解し,回路解析ができる.
2.ひずみ波交流のフーリエ級数展開式表現やフーリエ変換を用いた回路解析の概念が理解できる.
3.電気回路の過渡現象の概念を理解し,微分方程式およびラプラス変換を用いた回路解析ができる.
4.伝送線路の概念が理解できる.

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

ガイダンス
1
授業の内容, 方法,評価の方法を理解する.
電気回路における双対性
4
電気回路における双対性について理解し,関連した問題が解ける.
2端子対回路の行列表現
4
2端子対回路の概念,行列による表示(Z行列,Y行列,F行列)について理解し,回路解析ができる.
2端子対回路の行列変換
4
2端子対回路の相反性と対称性の概念、行列表現間の関係について理解する.
2端子対回路の接続
4
2端子対回路を直列、並列、縦続接続した場合、回路全体の行列表現法と電気的特性について理解する.
ひずみ波交流
4
ひずみ波交流を表現するフーリエ級数展開法を理解し、ひずみ波交流の諸量を紹介する。
基本回路の過渡現象
4
過渡現象を解析する微分方程式の解き方について理解し、RL直列回路とRC直列回路の解析ができる。
複エネルギー回路の過渡現象
4
複エネルギー回路の過渡現象の回路解析問題が解ける.
交流回路の過渡現象
4
交流回路の過渡現象の回路解析問題が解ける.
ラプラス変換による解析
4
ラプラス変換の概念について理解し、それを利用して回路方程式が解ける.
分布定数回路
4
分布定数回路の概念を理解する.
いろいろな伝送線路
4
伝送線路を解析する具体的な方法を理解する。
伝送線路における反射
4
伝送線路における反射について理解する。
演習問題
11
各種資格試験問題や問題集の基礎的問題が解ける
評価方法及び総合評価定期試験(60%),演習レポート評価(40%)を総合し, 60%以上の得点率で目標達成とみなす.
演習レポートの提出期限は課題提示と同時に示し, 期限に遅れて提出されたレポートの評価点は0点とする.

学習方法講義内容を理解し、積極的に問題集や教科書の例題,問題を解き、理解を深める.
学生へのメッセージ本科目の演習問題などを解く場合,行列や複素数,三角関数,微分,積分などを用いた計算ができることを前提としている.十分理解しておくこと.

学修単位への対応本科目は50分の授業に対して、放課後・課程で40分程度の自学学習が課せられます。
本校教育目標との対応
(3)
JABEE学習教育目標との対応
C-2(◎)