科目コード | CI307 | ||||
科目名 | 制御情報システム工学演習 | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 制御情報システム工学科3年 | 対象学年 | 3年 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 専門基礎科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 履修 |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 60 | 実時間数 | 50 |
教員名(所属) | 柴里弘毅(制御情報システム工学科) 寺田晋也(制御情報システム工学科) | 教員室 | 5号棟5階(柴里) 5号棟4階(寺田) | ||
使用教科書 | 前期:上 泰,堀 桂太郎,図解シーケンス制御実習,森北出版 後期:プリント使用 | ||||
参考書 | 熊谷 英樹,ゼロからはじめるシーケンス制御,日刊工業新聞社 日野 満司,熊谷 英樹,シーケンス制御を活用したシステムづくり入門,森北出版 野中 謙一郎 他,技術レポートの作成と発表の基礎技法,コロナ社 藤吉 弘亘 他,実践ロボットプログラミング LEGO Mindstorms NXTで目指せロボコン!,近代科学社 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | 関連する基礎科目は,制御工学基礎,制御情報システム概論などで,関連する応用科目は,制御工学,計測工学などである. | ||||
科目の概要 | 産業の高度化に伴い,機械化・自動化技術は急速に進歩している.その一翼を担う技術が自動制御である.自動制御は大別すると,目的に適合するように対象に所要の操作を加えるフィードバック制御と,あらかじめ定められた手順に従い対象を一段階ずつ動作させるシーケンス制御に分類される. 前期は,工場の生産ラインで広く用いられているシーケンス制御について講義する.はじめに,シーケンス制御の概念について説明し,図記号や文字記号などの表記などPLCの基本について述べる.次に,ラダー図の基礎について説明し,基本的なPLCシーケンス制御回路の設計を行う. 後期は,まず,自律型ロボットを製作し,ロボティクス・メカトロニクスの基礎を習得する.次に技術情報の伝達手段である科学・技術文章の書き方およびプレゼンテーションについて講義し,具体的にそれらを実践することで理解を深める. | ||||
授業方針 | 【前期】 1. 自動制御の基礎を理解し,リレーシーケンス制御について説明できる. 2. ラダー図の基本的なルールをマスターし,ラダー図を用いたシーケンス制御回路の動作を説明できる. 3. PLCの基礎を理解し,PLCシーケンス制御の基礎回路を作成できる. 【後期】 1. LEGO Mindstormsを用いた自律型ロボットを作成し,基本構造や戦略を説明できる. 2. 科学・技術文章の書き方およびプレゼンテーションの基本を理解し説明できる. |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
自動制御の基礎 | 本講義(前期)の学習内容や目標,評価方法について理解する. | |
リレーシーケンス制御の基礎 | シーケンス制御回路でよく用いられる,操作用スイッチやリレー,検出用スイッチなどの基本部品の動作原理や図記号,用途を理解し,説明できる. | |
PLCの基本 | PLCの内部回路の構成や実例などを理解し,説明できる. | |
ラダー図の基礎 | ラダー図の基本的なルールをマスターし,説明できる. | |
PLCシーケンス制御の基礎回路 | ラダー図を用いてPLCシーケンス制御の基礎回路を作成したり,ラダー図からシーケンス動作を読み取り説明できる. | |
PLCシーケンス制御の応用回路 | 基礎回路を発展させて,タイマやカウンタ,光電スイッチなどを用いた応用回路を理解し,動作を説明できる. | |
自律型ロボット製作 | LEGO Mindstormsを用いて自律型ロボットを製作し,センサ,アクチュエータ,コンピュータのつながりを理解し説明できる. | |
科学・技術者の遵守すべきルール | 著作権,レポートの盗作やデータ捏造などの不正行為などの禁止事項を学び,科学・技術者の遵守すべきルールを理解し説明できる. また,過去に起こった具体的な事例を挙げ,技術者としての倫理観を養う. | |
科学・技術文章の書き方 | 文章と図表の基本的な作成方法,レポート作成の基本ルールを理解し説明できる. | |
プレゼンテーション | 一般的なプレゼンテーションソフトウェアの使用法や資料作成時の基本ルール,発表の心構えや技術を理解し説明できる. |
評価方法及び総合評価 | 【前期】 前期については,中間試験・期末試験などの筆記試験(60%),レポート,自学学習プリント評価(40%)とする.各種コンテストなどの参加は,レポート評価の一部として加点する.なお,レポートの提出期限は課題提示と同時に示し,期限に遅れて提出されたレポートの評価点は0点とする. 【後期】 後期については,中間試験・期末試験などの筆記試験(40%),レポート評価(40%),成果物の評価(10%)とする.レポート提出についての対応は,前期と同様とする. 【総合評価】 学年末総合成績は,前期評価と後期評価の平均により決定する.全体の60%以上の得点率で目標達成とみなす. |
学習方法 | 前期は,自学学習の支援として講義ごとに学習内容をまとめるプリントを配布するので,復習をしっかりと行い授業に集中できる環境をしっかりと整えてもらいたい. |
学生へのメッセージ | 3年生に進級し,本格的な専門科目の学習がいよいよスタートします.目標をしっかりと定め,目的意識を維持しながら授業に臨んでください. 演習は,自らの取り組みが一番重要です.授業の枠を超えて,資格試験や各種コンテストに積極的に取り組んでください. 一緒にがんばりましょう! |
学修単位への対応 | 該当なし |
本校教育目標との対応 |