2013年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードC507
科目名画像処理工学(Image Processing Engineering) 単位数1単位
対象学科全学科対象学年5年開講期間前期
科目区分専門応用科目必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義規定授業時数30実時間数25
教員名(所属)
中島 栄俊(制御情報システム工学科)教員室
5号棟4階
使用教科書
末松良一・山田宏尚「画像処理工学」コロナ社
参考書
尾知 博「シミュレーションで学ぶディジタル信号処理」CQ出版社 
科目の位置付けと関連科目 
科目の概要近年の半導体技術やハードウェアの急速な進歩に伴って,コンピュータを用いて様々な情報を処理することが可能となってきた.一般に情報は,文字、映像、音響など様々なメディアにより表現されている.本授業では,マルチメディアのうち画像処理に焦点を当て,その処理の基礎について概説する.授業は講義を中心として行うが,講義内容を実際にコンピュータ上でシミュレートし理解度を深める.
授業方針1、 カラー画像の表現方法についてその特徴を理解することができる

2、 ディジタル画像における基本的な各種変換について理解できる

3、 画像処理におけるフィルタリング方法を理解し、特徴量を抽出できる

4、 画像の幾何学変換ができる

5、  画像の圧縮方法が理解できる

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1 ガイダンス
1
 
2 画像の表現
3
画像のAD変換における量子化、標本化について理解できる.またディジタル画像の表現法についても理解し説明できる



3 画像のフィルタリング
6
ディジタル画像における2次元フーリエ変換を理解し、同時に空間領域および周波数領域でのフィルタリング方法とその違いを説明できる



4 JPEG圧縮
2
様々な場面で利用されているJPEG画像における圧縮方法について説明できる.



5 濃度変換
4
コントラスト変換関数およびヒストグラム変換が理解でき利用することができる.



6 平滑化
4
ノイズリダクション等の基本となる平滑化処理について理解でき、原理を説明できる.



7 エッジ抽出
4
様々なオペレータを用いて画像の特徴量の1つであるエッジを抽出できる.またオペレータの差異による出力の違いを説明できる.



8 アフィン変換
4
幾何学変換の1つであるアフィン変換の意味と計算方法を理解でき、説明できる.



9 ハフ変換
2
複数の点から直線成分を検出するのに有効なハフ変換を理解でき、その計算を行うことができる.
評価方法及び総合評価【評価方法】

定期筆記試験、演習課題(レポート)で評価する。

【総合評価】

定期試験(中間試験、期末試験)70%、演習および課題30%として授業内容の理解度を評価し、総合得点60点以上で目標達成とみなす。なお、演習課題の提出遅れは評価しない。
学習方法授業の理解状況に応じて,一部授業内容を変更することがある.

レポート課題を提出するためには,C言語プログラミングに関する知識が必須である.

学生へのメッセージ  
学修単位への対応本科目は20時間程度のレポートを課す
本校教育目標との対応
JABEE学習教育目標との対応
B-2