2013年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードAN209
科目名波形伝送工学 単位数2単位
対象学科電子情報工学システム専攻対象学年2開講期間前期
科目区分電子通信系必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義授業時間数30実時間数25
教員名(所属)
下塩義文(専攻科)教員室
1号棟3階
使用教科書
1. Transmission Lines in Digital Systems for EMC Practitioners, Paul, Clayton R.
John Wiley & Sons, Inc.
2. Transmission Lines in Digital and Analog Electronic Systems:
Signal Integrity and Crosstalk. Paul, Clayton R.
John Wiley & Sons, Inc.
参考書
C.R.Paul著 「EMC概論」、ミマツデータシステム
科目の位置付けと関連科目 
科目の概要高速デジタル信号の伝送において、波形をいかに劣化させることなく伝送するかが重要である。本講義においては、プリント基板の配線、LSI内部の配線、ケーブルによる伝送など各種の信号伝送系にけるSignal integrity(信号品質)に関する技術を教授する。
授業方針各種受動素子の高周波特性を理解し、伝送線路を分布定数で表すことができる。作成した伝送線路の等価回路を用いて、信号の時間領域、周波数領域での信号伝送特性を求めることができる。信号品質を計測するための各種計測技術を理解し、計測を行うことができる。各種のノイズ対策素子を用いて対策を行うための基礎を理解する。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

電気回路素子の基本特性
2
抵抗、キャパシタンス、内部インダクタンス、外部インダクタンスの等価回路を描き、周波数特性を説明できる.
伝送線路のモデル化
2
オープン・ショート法を用いて測定した結果からモデル化ができる.
TDR法によるモデル化ができる.計算によるモデル化を理解する.
伝送線路の解析技術
4
行列を用いた解析法を理解し、クロストークの計算ができる.
時間領域の解析法を理解し、波形を描くことができる.
モードを用いた解析ができる.SPICEによるシミュレーションを含む.
各種計測技術
4
デジタルオシロ、TDRによる計測ができる.
sパラメータの係数を説明でき,ミックスドモードsパラメータとsパラメータの変換ができる.
微小ループアンテナを用いた計測ができ、時間領域に測定に応用できる.
各種対策技術
3
各種EMIフィルタ,コモンモードチョークの原理を説明でき,適切に使用できる.
接地技術を理解する.
雷サージに対する対策法を理解し、避雷器の使い方がわかる.
試験
1
試験
評価方法及び総合評価筆記試験を40%,レポートを60%の割合で評価し,60%以上を達成とする.
学習方法 
学生へのメッセージ期限を過ぎたレポートは,0点として評価する.質問についてはいつでも教員室で対応する他,メールでも受け付けるので利用されたい。
学修単位への対応20時間相当のレポートを課す
本校教育目標との対応
JABEE学習教育目標との対応
D-1(○)