2013年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードAN206
科目名通信符号理論(Communication Coding Theory) 単位数2単位
対象学科電子情報システム工学専攻対象学年2年開講期間後期
科目区分電子通信系必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義授業時間数30実時間数25
教員名(所属)
西山 英治(情報通信エレクトロニクス工学科)教員室
1号棟3階
使用教科書
三谷「やり直しのための工業数学」CQ出版
参考書
立川敬二 監「W-CDMA移動通信方式」丸善株式会社

遠山 啓「初等整数論」日本評論社
科目の位置付けと関連科目数学・応用数学・情報理論・通信工学が関連する科目として挙げられる。
科目の概要本講義では,特に通信分野で用いられる符号について理解する.

講義ではまず,整数論の初歩を解説したのち,誤り訂正符号,暗号について講義する.

授業方針1. 符号化復号の基礎となる整数の計算(合同法の計算)や巡回符号の発生を理解し説明できる.

2. 通信の信頼性向上に用いられる誤り訂正符号の符号化法・復号法を理解し説明できる.

3. 通信の秘匿性向上等に用いられるDESなどの共通鍵暗号やRSAなどの公開鍵暗号が理解し説明できる.

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス
1
本授業の概要・評価方法についての説明を理解できる.
2.整数論の基本性質
4
ガウスの関数,除法,正除性,公約数,公倍数,因数分解を理解し説明できる.

3.整数関数,合同式
4
約数の個数,約数の和,ふるい,メビュースの関数,合同式,オイラーの定理を理解し説明できる.
4.巡回符号
3
誤り訂正符号などに使われる巡回符号やそれを用いたインターネットに用いられるFCSについて理解し説明できる.



5.BCH符号
3
2元の誤り訂正符号であるBCH符号について理解し説明できる.



6.RS符号
3
ディジタル機器に多く用いられている多元の誤り訂正符号であるリードソロモン符号について理解し説明できる.



7.畳み込み符号3
3
畳み込み符号トレリス符号ビタビ復号について理解し説明できる.



8.共通鍵暗号3
3
送受信者が同一の鍵(共通鍵)を持って暗号化,復号する共通鍵暗号について理解し説明できる.



9.公開鍵暗号
3
送受信者が異なる鍵(公開鍵)を持って暗号化,復号する公開鍵暗号について理解し説明できる.
10.通信用の他の符号
3
上記以外の符号で通信に用いられる符号を理解し説明できる.
評価方法及び総合評価【評価方法】

定期試験で評価する。

【総合評価】

定期試験で60%以上の得点率で目標達成とみなす。
学習方法関連科目として数学・情報理論・通信工学などを履修しておくことが望ましい。
学生へのメッセージ 
学修単位への対応学修とは自学学習を含む科目を指す。
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
D-1(○)