科目コード | AN103 | ||||
科目名 | ヒューマンインタフェース技術(Human Interface Technologies) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 電子情報システム工学専攻 | 対象学年 | 1年 | 開講期間 | 前期 |
科目区分 | 総合基盤 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 30 | 実時間数 | 25 |
教員名(所属) | 清田 公保(人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟3階 | ||
使用教科書 | 岡田謙一他「ヒューマンコンピュータインタラクション」 オーム社 | ||||
参考書 | 大須賀節夫編 「ヒューマンインタフェース」 オーム社 吉田真編 「ヒューマンマシンインタフェースのデザイン」共立出版 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | 感性情報工学、人間生体工学、マルチメディア工学、音声情報処理応用演習 | ||||
科目の概要 | 本講義では、人間と機械との調和を行うヒューマンインタフェースの基本的構成法と評価法の考え方について、実際の応用例を取り上げて解説していく。基本となるヒューマンインタラクション技術、ヒューマンコミュニケーション技術、コンピュータインタフェースなど具体的な実用例を挙げて解説する。本科目では、人と機械との共生を考えながら、技術者として利用者にやさしい製品の基本設計指針とは何かという技術開発の基礎および製品向上のための評価法の基本的考え方を習得させる。 | ||||
授業方針 | @ヒューマンインタフェースにおける設計の基本的な人間的要素を理解し,工学への応用例についていくつか限定された条件で説明できる。 A実際に製品として用いられているインタフェースに対して,ユーザビリティなどの指標を用いて評価指針を設定でき,客観的な評価を行うことができる。 Bいくつか例題を対象として、デザインや操作性、機能性などのいずれか1点をあげ,各ファクタに基づくヒューマンインタフェースの設計評価ができる。 |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
1.ガイダンス | ヒューマンインタフェースの授業の概要、学習の進め方、本科目の評価法などの全体的ガイダンスを行う。 | |
2.ヒューマンインタフェースとは | コンピュータの高度化に伴う人間疎外を技術者として理解し、人を中心としたインタフェースの設計技術指針である「使いやすさ」の評価尺度を利用できる。 | |
3.人の感覚と知覚 (人間工学の観点) | 操作性、機能性に必要なヒューマンファクタにはどのようなものがあるかあげて簡単に説明できる。人の物理的(体格、運動機能)、生理的(感覚と知覚、心理学)要素の基本特性がインタフェースにどのように活かされるか一例をあげて説明できる。 | |
4.人の認知と理解 (メンタルモデルとデザインモデル) | 心理学と機能情報学的観点より、人における認知および学習・記憶、パタン認識能力の特性を利用した代表的な評価モデルシステムについて説明できる。 | |
5.HMIのデザインと評価 | HMI(ヒューマンマシンインタフェース)の実用例から、これらに対して評価基準を設け製品の評価ができる。 | |
6.インタフェースの評価法 | インタフェースの評価の観点を理解し,代表的な評価技術について,例をあげて説明できる。 |
評価方法及び総合評価 | 【評価方法】 学期末の筆記試験および課題レポートで評価する。 【総合評価】 学期末試験(80%)および授業中における評価レポート(20%)を総合して評価を行い、総合評価で60%以上を合格とする。評価レポートは、提出しなかった場合は、当該時間に実施したレポートの評価は0点とする。ユーザビリティなどの評価指針が設定でき、ヒューマンインタフェースの基本的な設計指針を理解し、インタフェースの基礎的な設計,評価ができているかを判定する。 |
学習方法 | 随時、質問や講義に対する議論などを受け付ける。電子メールでも可能。評価法などの疑問点や基本的な考え方に対する意見など自由な発想を歓迎する。 |
学生へのメッセージ | 本科目は,人の行動や感性を工学に生かすために必要な、機械(コンピュータ)との融合技術や操作性などを扱う。従って、感性情報工学や人間生体工学などの人の特性を理解する科目と、マルチメディア工学や音声情報処理応用演習など実際のシステム技術の科目などと関連して学習すると効果的である。 |
学修単位への対応 | 本科目は,放課後・家庭で20時間程度の自学学習によるレポート課題が課せられます。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |