2012年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードTE307
科目名プログラミングII(Computer Programming II) 単位数2単位
対象学科情報通信エレクトロニクス工学科対象学年3年開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修履修
授業形式講義授業時間数60実時間数50
教員名(所属)
新谷 洋人(情報通信エレクトロニクス工学科)教員室
1号棟3F
使用教科書
「Cアルゴリズム入門」赤間世紀 共立出版
WebClass上の資料
参考書
情報処理技術者テキスト「プログラミング入門C言語」
WebClass上の関連科目の資料
科目の位置付けと関連科目プログラミングIで学んだC言語の高度応用科目となる.また,計算機工学等の科目とも一部関連する
科目の概要Unix(Linux)は近年ではAndroidやiOSという名前で広く流通しており,またC言語は多様な計算機上で動作する基本的な言語となっている.本科目ではUnix上でのC言語プログラミングを通じて,より高度なプログラミング技術の習得を目標とする科目である
授業方針プログラミング環境であるUnixの構成とコマンドラインでの操作方法を学び,環境を利用したプログラミングができることを目標とする

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

0.ガイダンス
2
 
1.Unix環境とプログラミング開発支援
12
(1)Unixのシステム構造を理解している
(2)操作に必要な各種コマンドを使いこなすことができる
(3)デバッガを利用したC言語のデバッグができる
2.ポインタ
14
(1) 変数とアドレスの関係を理解し説明できる.
(2) 配列とアドレスの関係について理解でき,ポインタを用いて配列が扱える.
(3) 変数のアドレス渡しによる関数呼び出しを理解でき,複数の値を戻す関数が作成できる.
(4) 配列のアドレス渡しによる関数呼び出しを理解でき,ポインタを利用して関数内で間接的に配列を扱える.
3.構造体とファイル処理
14
(1) 構造体の考え方を理解でき,簡単な構造体を定義し,扱うことができる.
(2) 構造体変数とアドレスの関係及び構造体配列とアドレスの関係について理解でき,ポインタを利用して,間接的に構造体要素を扱える.
(3) 構造体変数及び構造体配列のアドレス渡しによる関数呼び出しを理解でき,ポインタを利用して関数内で間接的に構造体要素を扱える.
(4) ファイル操作の概要及びファイル処理関数の使い方を理解でき,データファイルの読み取り及び書き込みができるプログラムを作成できる.
4.並列計算
6
(1)並列計算の仕組みを理解している
(2)並列計算のプログラムを作成することができる
5.数値計算
12
(1) ニュートン法を用いた方程式の近似解法を理解でき,漸化式を利用した反復計算を行うプログラムが作成できる.初期値の選び方により収束性が変化することがわかる
(2)ソートに関するアルゴリズムである,選択法,挿入法,バブル法を理解でき,データのソートができる.各方法について,データ量と計算時間の関係を調べるプログラムができる
評価方法及び総合評価筆記試験及びレポートにて評価する.尚,提出がないレポートについては0点となるので注意すること.
四半期毎に,演習課題レポート点(40点満点)と試験点(60点満点)の和を評価点(100点満点)とする.四半期毎の評価点の平均を総合評価とし,60点以上で目標達成とする
学習方法教科書,資料に目を通した上で受講すること.授業中に行う演習は確実に理解しながら学習を進めること.
学生へのメッセージ質問は授業中や授業の直後だけでなくいつでも受け付けるので,休み時間や放課後に直接教員室に来て気軽に質問してください.
学修単位への対応 
本校教育目標との対応
(2),(3)
JABEE学習教育目標との対応
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