2012年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードT514
科目名光デバイス工学(Optical Device Engineering) 単位数1単位
対象学科5年対象学年T5開講期間後期
科目区分 必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義授業時間数30実時間数25
教員名(所属)
福迫 武(情報通信工学科)教員室
1号棟1階(非常勤講師室)
使用教科書
西原浩,裏升吾「光エレクトロニクス入門」コロナ社
参考書
 
科目の位置付けと関連科目光通信やレーザなど光を利用した技術の基礎となる科目で、光・情報ネットワークと関連している。
科目の概要本科目は,光通信や光情報処理の分野で用いられている光デバイス工学に関する基礎的知識の習得を目的として開講されている.光波の性質,レーザ,光学素子に関する講義を通して,レーザ光及びレーザ光を用いたデバイスの基礎を学習し,レーザ光の特徴やその利用技術の考え方を習得する.また,レーザの応用技術を紹介しながら,光デバイス工学の背景やこれからの進展について述べる.
授業方針1.自然光と対比させながら,レーザ光の特徴である単色性と指向性及びコヒーレンスの物理的なイメージを理解している.
2.誘導放出の概念,光増幅の原理そして共振器の働きを理解し,レーザ発振の基本原理を説明することができる. また,気体レーザ,固体レーザそして半導体レーザに対して,その構造,動作原理及び特徴を理解し,説明することができる.
3.光エレクトロニクス機器や装置に用いられる代表的な光学素子(偏光素子,波長フィルタ・分波素子,比相反素子,光検出器等)及び光制御素子(変調,走査)の働きと動作原理を説明することができる.



授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス
1
 
2.レーザ光の特徴
6
レーザ光が有する特徴を,波動光学の立場から説明することができる.
3.光能動素子(レーザ,発光ダイオード,光増幅素子)
9
光増幅を得るために必要な誘導放出の概念を理解し、レーザ発振の基本原理を説明することができる.

気体レーザ,固体レーザそして半導体レーザに対して,その構造,動作原理及び特徴を説明することができる.
4.光受動素子と光制御素子
12
光エレクトロニクス機器や装置に用いられる代表的な光学素子(偏光素子,波長フィルタ・分波素子,比相反素子,光検出器等)及び光制御素子(変調,走査)の働きと動作原理を説明することができる.
5.レーザ応用機器
2
レーザ光を利用した機器の具体例をあげることができ,今後のオプトエレクトロニクスの発展や展開についての見解を有している.
評価方法及び総合評価前期中間と前期期末で評価し,その内訳は定期試験とレポートがそれぞれ70%と30%である.前期中間と前期期末のそれぞれの評価の平均点をもって総合成績とし,総合成績が60%以上の得点率で目標達成とする.小テストを受験しなかった場合(またはレポート提出が遅れた場合)は,原則としてそのレポートの点数は0点とする.
学習方法○ 講義を主体とした学習で、特に授業中に理解できなかったことは復習または質問等により解決しておくこと。
○ 数式による物理現象の解釈など始めは難しいところがあるが、経験や慣れにより基本的な考え方が身につくので、継続して学習すること。
学生へのメッセージ○ 本講義は,電気磁気学,電子工学,光・情報ネットワークに引続き学習するもので,通信系の技術者を目指す学生及び大学編入希望の学生の受講をすすめる.
○ 質問は、講義中を含めて随時, 直接あるいはメール fukusako@cs.kumamoto-u.ac.jp で受付ける.



学修単位への対応本科目は50分の授業に対して,授業中20分程度,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます.
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
D-1