科目コード | T413 | ||||
科目名 | 通信基礎演習(Basic Communication Practices) | 単位数 | 1単位 | ||
対象学科 | 情報通信工学科 | 対象学年 | 4年 | 開講期間 | 後期 |
科目区分 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 | |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 30 | 実時間数 | 25 |
教員名(所属) | 趙 華安(情報通信工学科) | 教員室 | 1号棟1階(非常勤講師室) | ||
使用教科書 | 本郷忠敬「基礎過渡現象」オーム社 | ||||
参考書 | |||||
科目の位置付けと関連科目 | 本科目は電気回路の過渡現象,回路網理論,分布定数回路などの演習科目と位置付けられる. | ||||
科目の概要 | 本科目は,過渡現象,回路網理論,分布定数回路についてであり,そのために必要な数学的手法についても講義する.過渡現象を表す微分方程式を解く手法として,変数分離法などを講義する.また,微分方程式の解法にラプラス変換・逆ラプラス変換を応用するが,それに必要な関数論も講義する. | ||||
授業方針 | この科目で次の事柄ができるように授業を行っていく. 過渡現象:電気回路において,電源を印加したり,取り除いたりおよび回路素子の定数を変化したりするとき,回路に流れる電流と電圧がどのような時間変化をするかを求められるようになる. 回路網理論:2端子回路網について,その周波数特性を解析できる.また,4端子回路網において,各種パラメータを使って回路の解析ができる. 分布定数回路:分布定数回路の各部において,時間的,位置的に波形がどのように変化するかを概念的に理解し,また理論的な計算ができる. |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
過渡現象の基礎 | 過渡現象とは何か説明できる. | |
RL回路 | コイルの蓄積エネルギーについて式で表せる. | |
RC回路 | コンデンサの蓄積エネルギーについて式で表せる. | |
RLC回路の充電 | 起電力を加えた場合の電流と電圧が式で計算できる. | |
RLC回路の放電 | 放電場合の回路電流と電圧が式で計算できる. | |
ステップ関数,傾斜関数とインパルス関数 | 任意の波形を関数で表せる. | |
任意の波形印加時の応答 | 任意波形を印加された応答を求めることができる. | |
ラプラス変換と逆変換 | 一般関数のラプラス変換とラプラス逆変換をみにつける. | |
ラプラス変換による回路解析 | ラプラス変換による電気回路の過渡現象が解析できる. | |
4端子回路 | 各種パラメータを用いて,簡単な回路の解析ができ,パラメータ相互の変換ができる. | |
回路の接続 | 縦続接続・並列接続など各パラメータによる接続の方法を理解し,電圧や電流の計算ができる. | |
影像インピーダンス | Fパラメータに次いでよく使われる影像インピーダンスを用いて,簡単な回路の計算ができる. | |
リアクタンス関数 | 簡単な電気回路について連分数展開ができる.与えられた特性を持つ回路の合成ができる. | |
分布定数回路 | 回路の意味を理解し定式化できる.各部における,時間的・位置的波形を説明できる. |
評価方法及び総合評価 | 定期試験70%,演習レポート30%で総合評価する.演習レポートの提出期限は課題提示と同時に示し,1週間以内の提出遅れは正規の評価の半分とする.未提出や1週間以上過ぎて提出されたレポートの評価点は0点とする. |
学習方法 | 問題を自力で解くことで自信と実力が身に付くので,予習・復習でなるだけ多くの演習問題を解いてみる. |
学生へのメッセージ | 本科目の内容は,大学編入試験・大学院入試などによく出題されるので,しっかり勉強されたい.質問は,講義中を含めて随時受付ける. |
学修単位への対応 | 本科目は50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます. |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |