2012年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードT411A
科目名情報通信工学実験 単位数3単位
対象学科情報通信工学科対象学年4年開講期間通年
科目区分 必修・選択必修履修/学修履修
授業形式実験授業時間数90実時間数75
教員名(所属)
西山英治
永田和生
新谷洋人
森下功啓
(情報通信工学科)
教員室
1号棟3階
使用教科書
プリント使用
参考書
電気回路学,電子回路学,電磁気学,計測工学,計算機工学の教科書
科目の位置付けと関連科目本科目では、電気回路学,電子回路学,電磁気学,計測工学,計算機工学の講義内容と関連した実験を実施する。また、加えてAndroidやFPGAといった最新技術に関する実験を通して、ソフトウェア、ハードウェアの両方に対する知識の涵養を図る科目である。
科目の概要3年次に引き続き,実験を通して電圧計,電流計等の基本的な測定装置を用いた電気計測の方法について学ぶ.これらの実験を通して電気回路,電子回路等で学ぶ様々な法則や各素子の特性の理解を深める.また,専門科目で学習した知識を応用し,ワンチップマイコンをもちいて基本的な電子回路の制御を行う.また,映像などを効果的に見せるための2次元CGについて理解する.
授業方針1.実験に関する知識(安全知識,測定誤差知識,レポートの書き方)を習得する.
2.基本的な実験回路を組み立てることができ,適切な測定ができる.
3.基本的な計測器の取り扱いを理解し,それを用いた適切な測定ができる.
4.基本的な製作技術を身に付け,簡単な電子回路を製作できる.
5.基本的なソフトウェア開発技術を身に付け,簡単なアプリケーションソフトを制作できる

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス
3
1年間の実験計画,実験の目的,達成目標,実験の進め方,レポートの作成方法,成績評価,安全に関する知識について理解する.
2.負帰還増幅器
3.光通信に関する実験
4.演算増幅器(1)
5. PCの組み立て(1)
12
・負帰還増幅器の原理を理解し説明できる.
・光通信の基礎を光強度変調器と復調器で理解し説明できる
・オペアンプを用いた簡単な加算や減算などの演算を理解し説明できる
・デスクトップPCの構成について理解し,分解と組み立てを行うことができる
6.過渡現象
7.アクティブフィルタ
8.低周波発振器
9.PCの組み立て(2)
12
・過渡現象の原理を理解し説明できる.
・オペアンプを用いたフィルタについて原理を理解し説明できる.
・低周波発振器の原理を理解し説明できる.
・PCの構成について理解し,Linux OSのセットアップを行うことができる
10.タブレットPC用アプリケーション開発
24
Android OS上で動作するアプリケーション開発の基本的な手順を理解し説明できる。
11.伝送線路に関する実験
12.スペクトラムアナライザ
13.演算増幅器(2)
14.パルス回路
12
・伝送線路の信号伝播について,時間的,位置的な波形を説明できる.
・スペクトラムアナライザの原理を理解し,測定ができる.
・オペアンプを用いた微分や積分などの演算を理解し説明できる
・振幅操作回路やのこぎり波発生回路の動作原理を理解し説明できる.
14.ハードウェア記述言語に関する実験(1)
((2)は5年実験で実施予定)
6
・HDLによる論理回路設計方法、FPGAへの実装方法を理解し説明できる
15.創造実験
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達成目標・評価方法は次のページの情報通信工学実験(創造実験)参照.
評価方法及び総合評価各実験に対する取り組みを40点満点,レポートを60点満点で評価し,この合計によってその実験項目の評価とする.総合評価は各実験項目評価の平均点とし,60%以上の得点率で目標達成とみなす.なお,理由無く実験に欠席した場合,その実験項目の取り組み点は0点とする.また,未実験の実験項目および未提出のレポートがある場合,単位を認めない.レポートの提出遅れに伴う減点等の詳細に関しては,ガイダンス配布時の資料に明記されているので各自熟読すること.に対する取り組み,レポートの内容,レポートの提出状況,プレゼンテーションによって評価する.
学習方法事前に,あるいは実験の始めにテキストを配布し,それに従って実験を実施する.テーマによっては実験時間中に情報収集/調査を行う場合もある.
実験終了後,原理や実験方法,結果,考察をレポートにまとめ,原則として次回(翌週)実験がある日の午前8:30までに提出する.
学生へのメッセージ本科目は,座学で習得した知識の涵養を図る重要な科目である.グループで実施するテーマであっても,各自が率先して取り組むよう心掛けてほしい.
学修単位への対応 
本校教育目標との対応
JABEE学習教育目標との対応
B-1,C-3(◎),D-3(◎)