科目コード | T410 | ||||
科目名 | 光・情報ネットワーク( Optics and Information Networks) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 情報通信工学科4年 | 対象学年 | 4年 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 学修 | |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 60 | 実時間数 | 50 |
教員名(所属) | 小田川 裕之(情報通信工学科) | 教員室 | 1号棟3階 | ||
使用教科書 | 古賀他、“光情報通信ネットワーク”、森北出版 | ||||
参考書 | 武部他、“大学課程 情報伝送工学”、オーム社、 末松他“光ファイバ通信入門”オーム社 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | |||||
科目の概要 | 本科目では情報通信のための伝送技術、交換技術、ネットワーク技術、無線技術、メタルケーブル技術、光伝送技術について総合的に説明し、情報通信技術の内容を把握できるようにする。 各技術については、技術背景と各技術が必要な理由などの技術発展の根拠となる思想と技術動向についても説明する。 | ||||
授業方針 | (1)伝送技術、交換技術等情報通信技術の基盤となる一つひとつの知識を理解し説明できる。 (2)情報通信システムを構成するための技術、技術開発の問題点を理解し説明できる。 (3)情報通信の背景と技術発展の思想を理解させ、技術開発の発展指針を理解し説明できる。 |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
1.ガイダンス | 本科目の内容、目標、および成績評価方法などの説明を受ける。 | |
2.通信全体概要紹介 | 電力と通信信号の違い、位置づけ、技術の歴史など全体のイメージを理解し説明できる。 | |
3.伝送技術と多重化技術 | 電気通信の考え方、音声、伝送とは何かなどの通信の基本的説明を受け、伝送信号の波形、帯域、変調の必要性を理解し説明できる。振幅変調、周波数変調などの基本技術を理解し説明できる。ディジタル信号の作成、ディジタル多重化技術、再生中継技術など一連のディジタル信号伝送方式について理解し説明できる。 | |
4.交換技術、マルチメディア技術 | 交換技術において、スイッチング技術、ネットワーク化のための考え方を習う。さらにISDNの必要性、その内容とマルチメディア技術の内容と技術動向などを理解し説明できる。 | |
5.無線技術 | マイクロ波無線技術、移動無線技術、衛星通信技術など無線系の問題点とその解決技術について理解し、特に携帯電話、ディジタル無線技術などの通信技術の内容について理解し説明できる。 | |
6.メタル伝送技術 | 有線伝送としてメタル線路技術について信号を伝送する物理的意味、伝送に伴う問題などの説明を受けるとともに、一次定数、二次定数、伝播定数、特性インピーダンスなどの基本的な伝送定数とその意味をよく理解し説明できる。また、漏話問題、反射問題などのメタル線路に発生する問題を理解し説明できる。 | |
7.光ファイバと光伝送技術 | 光ファイバ伝送技術について知り,光伝送路を構成するためのレーザー光の発生原理とそのメカニズム、気体レーザー、半導体レーザーなどの特性について理解し説明できる。次に、受光器としてPINフォトダイオード、アバランシェフォトダイオードの動作原理と特性について理解し説明できる。さらに、光ファイバケーブルの動作原理と特性について知り,これらの光部品、光伝送装置を組み合わせて光伝送技術を構成する考え方を理解し説明できる。 |
評価方法及び総合評価 | 2〜3回の授業に1回程度、小テストを実施し、各10点で評価する。中間、定期試験はそれまでの四半期に実施した小テスト分を除いた残りの点数で評価し、それぞれ100点になるようにする。中間、定期の総和の平均によって成績評価を行う。なお、小テストにおいて欠席者は0点とするが、公休、診断書による届けがあった者は、当該小テストを除いて規格化するか、別途小テストを実施し評価に影響を与えないようにする。総合平均点が60%以上を合格とする。 |
学習方法 | |
学生へのメッセージ | ・小テストを実施することを事前に通知し、自学学習時間においてその予習復習を行なう。定期試験においても同様である。 ・本科目は、「通信システム工学」、「電波システム工学」、「光デバイス工学」への導入として、興味を持って学習して下さい。 |
学修単位への対応 | 本科目は50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |