2012年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードT407
科目名ヒューマンメディア工学(Human Media Engineering) 単位数2単位
対象学科情報通信工学科4年対象学年4開講期間通年
科目区分 必修・選択必修履修/学修学修
授業形式講義授業時間数60実時間数50
教員名(所属)
永田 和生(情報通信工学科)教員室
1号棟3階
使用教科書
CG-ARTS協会「マルチメディアと情報化社会」インプレスコミュニケーションズ社、
その他 自作PDF資料
参考書
吉田他 「ヒューマンマシンインタフェースのデザイン」共立出版
科目の位置付けと関連科目関連科目:福祉・教育工学,認知応用工学,環境技術工学
本科目の履修により、CGクリエイタ検定、CGエンジニア検定、マルチメディア検定などの各画像情報技能検定3級以上の資格取得が可能である。
科目の概要ブロードバンド・マルチメディア技術者に必要なディジタルコミュニケーション技術、CGクリエイト技術、マルチメディアクリエイト技術の基礎となる画像情報技能の基本要素を解説する。特にディジタルコンテンツの製作法、画像処理の基礎、3次元CGの技術、マルチメディアと画像処理、インターネットの基本用語と意味について述べる。さらに、人間工学の基本要素を捉えた情報インタフェースの基本設計思想とマルチメディアが及ぼす社会環境への影響の概略について解説する。
授業方針1.ディジタルコンテンツの基本用語を理解し,簡単な説明ができる。
2.代表的なディジタル技術として、人間工学に基づく画像処理およびCGの基本的な事項と概要が理解できる。
3.マルチメディア社会における知的所有権に代表される問題点を挙げ、社会的環境へ及ぼす影響について考察することができる。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス
1
本授業の概要、進め方、評価方法を把握する。
2.ディジタルコンテンツの取り扱い

6
コンテンツ制作と技能検定資格の役割を説明できる。
3.視聴覚とデザイン
8
人の視聴覚の基本的特性を理解し、ディジタルコミュニケーションとの関連を簡単に説明できる。
4.画像処理
6
ディジタル画像の構成と表現法を説明できる。解像度の概念、ビットマップ表現とベクトル表現の違いを説明できる。
5.3次元CG技術
4
具体的なCGのモデリングの方法と、CGの基本用語の意味を説明できる。
6.CG、マルチメディアの応用技術

5
マルチメディア技術を利用した応用システムの一例を基に、基本技術がどのように人のコミュニケーションへ応用されているか簡単に説明できる。
7.コンピュータとインターネット技術(1)
3
インターネットサービスの概要を簡単に説明できる。Webコンテンツにおけるインタフェースの役割を説明できる。
8.コンピュータとインターネット技術(2)
12
Webコンテンツ制作実習を通じて、ユーザインタフェース設計手法を理解し、説明できる。
9.インターネットを用いたコミュニケーション
8
ユビキタスネットワーク社会における様々なコミュニケーション方法について、基本的な利用方法を説明できる
10.情報セキュリティと知的財産権
7
ユビキタスネットワーク社会における情報セキュリティや知的所有権などの課題に対して、問題点と対策を考察することができる。
評価方法及び総合評価各四半期ごとに、筆記試験、レポートを次の割合で評価する。
前期中間:筆記試験 100%
前期期末:筆記試験 100%
後期中間:Webコンテンツ制作とレポート 50%,筆記試験 50%
後期期末:筆記試験 70%,1年間のレポート 30%
各四半期の評価を総合して、総合得点(100点満点)の60%以上の達成で合格とする。
特に後半のWebコンテンツ制作実習では、コンテンツの企画性、インタフェース設計の論理性などの観点から作品評価を行う。
学習方法本科目では「TEコンピュータ演習室」を用いて講義を行う.講義は資料をスライドで提示しながら進行する.疑問に思ったこと,わからないことはインターネットを活用して積極的に調べて解決する.
学生へのメッセージ授業に対する質問などは、授業中だけでなく教員室への来訪やメールでの質問でも随時受け付ける。演習課題などを通してマルチメディアを道具として十分使いこなせるようになってもらいたい。
学修単位への対応本科目は50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
D-2(◎)