科目コード | T402 | ||||
科目名 | 電気回路学(Electric Circuits) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 情報通信工学科 | 対象学年 | 4 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 学修 | |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 60 | 実時間数 | 50 |
教員名(所属) | 西山英治(情報通信エレクトロニクス工学科) | 教員室 | 1号棟3階 | ||
使用教科書 | 小亀英己,石亀篤司「基礎からの交流理論」電気学会 | ||||
参考書 | 大下眞二郎「詳解電気回路演習(下)」共立出版 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | |||||
科目の概要 | 第3学年で学んだ電気回路学に関する理論を基礎として,過渡現象および分布定数回路といったより高度な電気回路網の理論について講義し,回路解析方法およびその概念を理解させる.そして,線形回路網の過渡応答に関する定量的解析能力,および回路定数が線路に沿って分布する場合の解析能力を修得する. | ||||
授業方針 | (1)3年次で学習した交流回路,歪波交流の応用問題を解くことができる. (2)直流および交流に対する特解および過渡解を算出できる. (3)分布定数回路の解析方法を理解し,線路における電圧および電流を波としてその減衰,位相,反射などの変化を説明できる. (4)ラプラス変換を利用して集中定数の過渡現象や分布定数回路の解を求めることができる. |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
1. ガイダンス | 本科目の内容,目標,進め方,成績評価方法などの説明を受ける. | |
2. 3年次の復習 | 交流回路の基本的な問題を解くことができる. | |
3. 過渡現象 | 簡単なRL直列回路,RC直列回路,RLC直列回路における過渡現象を理解し,直流電圧および交流電圧を印加した場合の過渡解および特解を導出できる.また,複雑なRC回路等において,直流電圧を印加した場合の過渡解,特解を導出できる. | |
4. ラプラス変換 | 集中定数や分布定数の過渡現象の有力な解決手段であるラプラス変換の定義および役割を理解し,基本公式を算出することができる.そして,ラプラス変換を利用し,電気回路の過渡現象を微分方程式ではなく代数方程式に置き換えて解決することができる. | |
5. パルス応答と伝達関数 | CR微分回路と積分回路について,ラプラス変換を用いてパルス応答を求めることができる.また,伝達関数について理解し回路の周波数特性を求めることができる. | |
6. 4端子回路網 | 簡単な回路のアドミタンス行列,インピーダンス行列,F行列、および、それらが並列・直列・縦続接続された回路の行列を求めることができる. | |
7. 分布定数回路 | 高周波回路などの伝送線路における伝達特性を考える上で重要な分布定数回路を理解し,線路の波動方程式から基本方程式を導出できる.また,線路の伝搬定数や特性インピーダンス,反射係数,位置角について理解し,端子条件を与えた時の電流および電圧の分布を導出できる. |
評価方法及び総合評価 | 4回の試験で評価し、総合平均点が60%以上を合格とする。 |
学習方法 | |
学生へのメッセージ | 本科目は,3年時に学習した電気回路を基礎に,過渡現象,分布定数線路等へと発展していくため,3年時の学習部分を理解しておくことが必須である.本科目は,電気・電子・情報系の専門科目の基礎をなすものであり,「伝送回路学」,「電波システム工学」「波動情報工学」など,今後専門応用科目を履修する上で十分理解しておく必要がある.なお、「通信基礎演習」では、主として本科目の内容について演習が行われる。 |
学修単位への対応 | 本科目は50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |