2012年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードLK203
科目名倫理A (Ethics A) 単位数2単位
対象学科全学科対象学年2年開講期間通年
科目区分基礎科目必修・選択必修履修/学修履修単位
授業形式講義授業時間数60実時間数50
教員名(所属)
永野拓也(共通教育科) 教員室
1号棟2階
使用教科書
平木幸二郎ほか編『倫理』東京書籍
参考書
廣松渉ほか編『岩波哲学・思想事典』岩波書店

永井均 『倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦』産業図書

伊勢田哲治・樫則章 『生命倫理学と功利主義』 ナカニシヤ出版

科目の位置付けと関連科目次々年度における哲学の基礎科目と位置付けられる。
科目の概要倫理とは、「よい人間関係」である。この授業ではこのことを、次の二つの角度から解説し、論述を課す。

1.青年期の課題 青年期における、共存と生きがいの重要さについて解説する。

2.先人の思想 共存と生きがいがなぜ必要なのか、さまざまな考え方を解説する。

3.論述課題 上記1〜3についてテーマを与え、小論文や小テストなどを作成させる。

授業方針1.青年期の課題  

 @青年期の位置づけと課題 

 A共存の重要性と生きがいを探る必要 

それぞれについて、基礎的な事柄が理解できる。

2.先人の思想  

 @共存の重要性 

 A生きがいの重要性 

それぞれについて述べた古来の倫理思想の、基礎を理解できる。

3.論述課題 

与えられたテーマについて、偏見なく、他人に伝わるように、理由を示しながら論じられる。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.青年期の課題
13
@青年期の位置づけと課題

A共存の重要性と生きがいを探る必要 

それぞれについて説明するために、必要な語句を判別できる。(定期試験で評価)

2.先人の思想
47
よい人間関係にとっての

@共存の重要性 

A生きがいの重要性

それぞれについて述べた倫理思想の基本的特徴と、主要語句を判別できる。(定期試験で評価)

3.論述課題
上記のうち適宜
テーマについて、@偏見を避けてA伝わるようにB確かな理由を示して論じることができる。
評価方法及び総合評価授業項目1〜2から出題する定期筆記試験(80%)と3の論述課題(20%)で総合評価し、60%以上で目標達成とする。提出期日に遅れた論述課題は0点とする。
学習方法試験問題は、板書した内容と、教科書から作成する。対策として、まず講義を聴きもらさないようにする。板書のノートを整理してとる。これを通読して、講義の内容を理解する。教科書の対応箇所は必ず一読し、ノートと照合すると理解を促すと思われる箇所にはアンダーラインを引く。試験までに、板書のうつしではなく、自分の理解を記したノートを作ればなおよい。
学生へのメッセージ暗記ではなく理解が不可欠。授業で紹介するさまざまな思想は、共存、いきがい、という二点について、理由づけて説明する。その説明の仕方は、多くの事例にあてはまるよう、わざと一般的で抽象的。だから具体例に応用して、自分で考えなければ理解できない。講義は応用の手引き。ノートを万能と考えず、講義(話)のメモと考えて、講義をよく聞くこと。
学修単位への対応 
本校教育目標との対応
(5)、(6)
JABEE学習教育目標との対応
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