2012年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードI515
科目名情報ネットワーク特論T(Advanced Topics in Information NetworkT) 単位数1単位
対象学科情報工学科対象学年5年開講期間前期
科目区分専門基礎科目必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義授業時間数30実時間数25
教員名(所属)
中嶋 卓雄教員室
1号棟1階(非常勤講師室)
使用教科書
IRI・ユビキタス研究所共著、マスタリングTCP/IP IPv6編 オーム社
参考書
コンピュータネットワーク第4版、A. S. タネンバウム著、水野忠則 他訳、日経BP社
科目の位置付けと関連科目関連する科目は、情報ネットワーク論I、および情報ネットワーク論IIである。
科目の概要 コンピュータネットワークのうち、インターネット標準となっているネットワーク制御を行うプロトコルのうち、すでにバックボーンにおいて稼働し、将来的に広範囲に利用されると思われるIPv6に焦点をあててその詳細を議論する。
授業方針1.IPv6プロトコルの基本として、パケットフォーマットおよびIPv4との相違点を説明できる。

2.近傍のルータを探索するアルゴリズム、およびルータからのアドレスの自動生成機構について説明できる。

3.IPv6において利用できるデータリンク層の種類と個々のプロトコルとの関係について理解する。

4.IPv6においてすべてバージョンアップしているルーティングアルゴリズムの動作メカニズムを理解する。



授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

ガイダンス
1
 
IPv6アドレスの考え方
2
IPアドレス空間の割り当てルールを説明できる。
IPv6の利用される分野
3
IPv6が利用される家電分野、携帯電話などにおける利用方法を説明できる。
IPv6パケットフォーマット
2
IPv6パケットヘッダの個々のフィールドの意味を説明できる。
ICMPv6の構造
3
ICMPv6のメッセージタイプについて説明できる。
近傍探索メッセージ
3
ルータとの間で交換される近傍探索メッセージのタイプを説明できる。
経路決定
3
プレフィックスリスト、デフォルトルータリストなどの意味を説明できる。
イーサネット層とIPv6
2
イーサネット層とIPv6の相互のフィールドの対応について説明できる。
MPLSとIPv6
3
MPLSのラベルの意味および、MPLSとIPv6のフィールドの相互関係を説明できる。
OSPFv3とIPv6
3
OSPFv3を用いたネットワークの構成方法について説明できる。
BGP4+とIPv6
3
BGPとBGP+の違いおよびBGP+を利用するときの問題を説明できる。
評価方法及び総合評価【評価方法】

レポート、小テスト、中間・定期試験にて評価する。

【総合評価】

定期試験等筆記試験(80%)、演習レポート評価(10%)、小テスト評価(10%)を総合し評価する。演習レポートの提出期限は課題提出と同時に示し、期限に遅れて提出されたレポートの評価点は0点とする。60%以上の得点率で目標達成とみなす。
学習方法 本科目は、情報処理技術者試験テクニカルエンジニア(ネットワーク)との関係性が深い。関連する科目は、情報ネットワーク論I、および情報ネットワーク論IIであり、この科目の講義内容について十分に復習して受講することが望まれる。
学生へのメッセージ  
学修単位への対応本科目は50分の授業に対して、放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
D-1