2011年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードI405
科目名情報ネットワーク論U(Information Network TheoryU) 単位数2単位
対象学科情報工学科対象学年4年開講期間通年
科目区分専門基礎科目必修・選択必修履修/学修学修
授業形式講義授業時間数60実時間数50
教員名(所属)
藤井 慶(人間情報システム工学科)教員室
3号棟2階
使用教科書
竹下隆史他「マスタリングTCP/IP入門編」、オーム社
参考書
 
科目の位置付けと関連科目・本科目の関連科目は前年度開講科目である情報ネットワーク論IIである。また次年度における情報ネットワーク論IIの基礎科目と位置づけられる。
科目の概要計算機ネットワークの仕組みについて、現在最も普及しているTCP/IPの各種プロトコルについて学ぶ。講義進度に応じて適宜小テストまたは演習を行う。またUNIXにおけるネットワーク管理コマンドや設定法、プロトコルに基づく通信について適宜演習を行う。
授業方針・ OSI参照モデルを理解し、TCP/IPのプロトコル階層との関係を理解できる

・ TCP/IPの各種プロトコルを理解できる

・ 基礎的なネットワークコマンドを利用できる

・ アプリケーション層の各プロトコルの通信手順を理解し利用できる

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.ネットワークの基礎
6
ネットワークの歴史、OSI参照モデル等の基礎知識を理解し説明できる。
2.TCP/IPの基礎
6
TCP/IPの全体構成およびOSI参照モデルとの対応を理解し説明できる。
3.データリンク
10
データリンク層の役割、基本的な仕組みを理解し説明できる。
4.IPプロトコル
10
ネットワーク層の役割、IP、ARP、ICMPについて理解し説明できる。
5.TCPとUDP
10
トランスポート層の役割、TCP、UDPについて理解し説明できる。
6.アプリケーション層
8
HTTP、SMTP等の主要プロトコルの仕組みと通信手順を理解し説明できる。DNSの仕組みを理解し説明できる。
7.セキュリティ
2
ネットワークセキュリティに関する基礎知識を理解し説明できる。
8.ネットワークプログラミング
8
ソケットプログラミングを用い、基本的なデータ送受信を行える。
評価方法及び総合評価前期中間、前期末、後期中間においては定期試験70%、レポート30%を総合して評価する。後期末においては定期試験50%、レポート50%を総合して評価する。年度末において各四半期の評価の平均を求め、60%以上の得点率で合格とみなす。
学習方法・ネットワークプログラミングにはPerlを用いる。そのためPerlの基本文法等の説明等を前期から行うが、教科書等は特に指定しないため、必要に応じて各自で参考書やwebページを準備すること。

学生へのメッセージ・ネットワークに関する知識は情報処理技術者試験の一項目であるため、講義前半で述べられる基礎知識は確実に理解することが望ましい

学修単位への対応本科目は50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます。
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
D-1