科目コード | I403 | ||||
科目名 | 電子回路学(Electronic Circuits) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 情報工学科 | 対象学年 | 4年 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 専門基礎科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 60 | 実時間数 | 50 |
教員名(所属) | 田畑 亨 | 教員室 | 1号棟1階(非常勤講師室) | ||
使用教科書 | 坂本康正著 「基礎から学ぶ電子回路」」、共立出版株式会社 | ||||
参考書 | 家村道雄、小山善文他著 「入門電子回路アナログ編」、オーム社 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | |||||
科目の概要 | 3年生で電子回路に関する基礎的事項はすでに学習している。4年生では、各種増幅回路の動作解析、実設計を実現するためのトランジスタの働きや回路構造、各種の実用的な増幅回路の動作機構、入出力動作特性、直流設計などについて述べる。 また、離散的なディジタル量の連続的な時間変化であるパルス信号の過渡変化を含めた各種ディジタルIC回路の動作機構、特性、働きなどを説明し、信号発生、信号処理などについて述べる。 | ||||
授業方針 | 1. 回路構造より回路方程式を抽出し解析処理し各部電圧電流値、抵抗値を算出できる。 2. 素子静特性から増幅回路の交流等価回路定数を算出し、電圧利得などが算出できる。 3. CR結合増幅回路、差動増幅回路など、所望の動作量を得るための直流設計ができる。 4. 各種パルス回路の基本動作機構、実設計、製作に必要な実用技法が修得できる。 5. ラプラス変換などを活用しCMOS ICを用いた各種ディジタル回路を動作解析できる。 |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
1.増幅回路の基礎的事項 | 回路定数、交流等価回路定数を算出できることを再確認する。 | |
2.増幅回路の直流設計 | 最大無歪み動作点を有し、所望の動作量を得るため各回路定数値を算出できる。 | |
3.増幅回路の交流解析 | 静特性と負荷線と増幅利得など交流動作量の関係を算出できる。 | |
4.差動増幅回路 | 基本回路構造の直流解析、交流解析ができ、エミッタ定電流駆動やアクティブ負荷を用いたIC化に発展できる | |
5.相補対称形SEPP回路 | 実用的な相補対称形SEPP回路の特徴、回路構造が説明でき、動作解析ができる。 | |
6.MOS FET増幅回路 | MOS-FET増幅回路の特徴、回路構造、動作機構につぃて理解し説明できる。 | |
7.オペアンプ回路 | オペアンプの定義、仮想短絡によるアナログ動作が理解でき、コンパレータにおけるディジタル動作が解析できる。 | |
8.トランジスタスイッチ | トランジスタのスイッチ動作において、導通抵抗が小さくなることが説明できる | |
9.CMOSインバータ | CMOSインバータの相互特性、出力特性、省電力動作ついて説明できる | |
10.論理回路のCMOS構成法 | cMOS論理ICにて基本論理素子を構成でき、動作、特徴を理解し、各種回路に使用できる。 | |
11.CMOSクロック回路 | パルス発振回路の回路構造、動作機構を理解し、各部電圧過渡波形が導出できる。 | |
12.CMOSパルス回路 | cMOS論理ICを用いた各種マルチバイブレータが構成でき、各部電圧過渡波形が導出できる。 |
評価方法及び総合評価 | 中間・定期試験(80%)、自学学習用の電子回路演習問題のレポート・小テスト・ノートなどの評価(20%)を総合し、CR結合増幅回路や差動増幅回路の動作解析と所望の仕様を実現できる直流設計手法、CMOS ICを用いた各種実用電子回路の動作機構に対する授業目標の達成の程度を評価し総合の60%以上で合格とする。演習レポートの提出期限は課題提示の際に示し、期限後に提出されたレポートの評価点は0点とする。 |
学習方法 | 自学学習がスムーズに進められるように、授業時間ごとに授業で教える内容の演習課題を出題し、原則としてレポートを翌週の授業時間までに提出する。また、授業中に演習課題を説明し一部は取り組ませることもある。 |
学生へのメッセージ | 3年次の「電子回路学」で学んだ基礎知識の理解のもとに、本科目はあらゆる電子・情報機器の重要な基本構成要素である電子回路の実設計、製作する上での実用知識の基礎を取り扱っており、内容の修得は大変、有用である。 |
学修単位への対応 | 本科目は50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられる。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |