2012年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードE519
科目名電波伝送学U (Wave Propagation and Transmission EngineeringU) 単位数1単位
対象学科電子工学科対象学年5年開講期間後期
科目区分 必修・選択選択履修/学修学修
授業形式講義授業時間数30実時間数25
教員名(所属)
伊山 義忠(電子工学科)教員室
1号棟4階
使用教科書
進士 昌明「電磁波工学-基礎と応用-」丸善
参考書
安達三郎、佐藤太一「電波工学」森北出版 
宮内一洋、山本平一「通信用マイクロ波回路」電子情報通信学会(コロナ社)

科目の位置付けと関連科目3年次、4年次の電気磁気学、電気回路学を基礎としている。本科目は、第1級陸上無線技術士国家試験との関連性が深い。
科目の概要高周波における電波伝送路、特に分布定数回路の考え方を中心に講義する。さらに、電波伝送におけるシステムに関わり情報処理と送受信機能、さらに機能回路とシステムの実例について説明していく。
授業方針1.高周波伝送路について考察し、分布定数線路の基本的な解析ができる。
2.電波の送受信装置において重要となる性能を理解し、基本的な通信用回路について説明できる。
3.通信システムの実例について述べることができる。

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.高周波伝送路の形式
2
各種伝送路の形式と特質、ならびに、導波管内の電磁界とモードを理解し説明できる。
2.分布定数線路の解析と応用

6
基礎方程式から主要なパラメータを導出できる。さらに、整合器、バランへ応用できることを理解し説明できる。
3.スミスチャート
6
スミスチャートの原理のほかに用途まで理解した上で、基本的な実使用ができるようになる。
4.変調と復調
4
ディジタル通信における変復調の方式と装置の回路構成について理解し説明できる。
5.送信と受信
4
送信と受信における主要な性能について理解できる。
6.通信用マイクロ波回路
4
通信に用いられるマイクロ波受動回路・能動回路の概要を理解し説明できる。
7.衛星通信システム
2
人工衛星を用いた通信システムの概要を理解し説明できる。
8.移動通信システム
2
パーソナルユースを中心とする移動体通信システムの概要を理解し説明できる。
評価方法及び総合評価評価比率は、中間試験、期末試験の定期試験60%、平常テスト25%、レポート・演習15%とし、総合的に判定して評価する。最終評価の60%以上の点数で合格とする。平常テスト未受験の場合は定期試験に準じて追テストを行い評価する。レポートを提出しなかった場合には、そのレポートの評価を遅延に応じて減点とする。

(ただし、平常テストを実施しなかった場合はレポート・演習を40%とする)

学習方法応用を意識して、継続的に学習することが重要である。
学生へのメッセージ近年、さまざまな分野での高周波数化が進んできています。授業聴講の中で、専門用語や実際の応用についての知見を身に着けるようにしていってください。質問は授業中、放課後および空き時間などに随時応じる。
学修単位への対応本科目は50分の授業に対して、放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます。
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
D-1