2012年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードE503
科目名制御工学(Control Engineering) 単位数2単位
対象学科電子工学科対象学年5年開講期間通年
科目区分 必修・選択必修履修/学修学修
授業形式 講義授業時間数60実時間数50
教員名(所属)
西本 昌彦教員室
1号棟1階(非常勤講師室)
使用教科書
森 泰親 著 「演習で学ぶ基礎制御工学」 (森北出版)
参考書
1)相良節夫 「基礎自動制御」 森北出版
2)市川邦彦 「体系自動制御理論」 朝倉書店
科目の位置付けと関連科目 関連する科目は電気回路,応用数学,物理等.
科目の概要まず,制御工学とはどのような科目で,何を学習するのか概説する.次に,制御理論の学習に必要なラプラス変換,逆変換について学習する.伝達関数の定義および求め方を理解した後,システム表現に不可欠なブロック線図を学習する.さらに,周波数応答,ボード線図の描き方と使い方を理解し,過渡特性について学習する.最後に,システムの安定判別法を学習し,制御系の設計に触れる.
授業方針1.制御の種類と制御理論の概要を理解する.
2.ラプラス変換、逆変換の計算ができ,その応用として微分方程式が解ける.
3.制御系の伝達関数、時間応答、周波数応答を求めることができ,また,それらの間の関係を理解できる.
4.制御系の安定判別ができる.

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス,制御の概念
2
制御工学とは何か理解する
2.ラプラス変換
8
ラプラス変換を理解し,変換,逆変換の計算ができる
3.ラプラス変換による微分方程式の解法
2
ラプラス変換を応用して微分方程式が解ける
4.伝達関数
10
伝達関数の概念が理解でき,計算ができる
5.ブロック線図
4
ブロック線図を理解し,等価変換できる
6.周波数応答
8
周波数応答を理解し,ベクトル軌跡が描ける
7.ボード線図
8
ボード線図を理解し,基本要素のボード線図が描ける
8.過渡特性
8
基本要素の時間応答を理解する
9.制御系の安定判別法
6
ラウス・フルビッツの安定判別法,およびナイキストの安定判別法を理解する
10.制御系の設計
4
簡単な制御系の設計ができる
評価方法及び総合評価定期試験(中間,期末)の成績で評価する.総合評価は各学期の成績をもって総合評価する.60点以上の者はこの科目の目標を達成したものとみなす.
学習方法例題を解きながら内容を理解していくので,自ら筆をとって問題を解くことが肝要である.
学生へのメッセージ関連科目の十分な復習が望まれる。
学修単位への対応※ 本科目は50分の授業に対して、放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます。
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
D-1