2012年度シラバス(熊本高等専門学校 熊本キャンパス)
科目コードE406
科目名情報処理応用U(Applied Information ProcessingU) 単位数1単位
対象学科電子工学科4年対象学年4年開講期間通年
科目区分 必修・選択必修履修/学修学修
授業形式講義授業時間数30実時間数25
教員名(所属)
松尾 和典(電子工学科)教員室
5号棟5階
使用教科書
プリント使用
参考書
伊理正夫・藤野和建著「数値計算の常識」共立出版

W.H.Press他著,丹慶勝市他訳「ニューメリカルレシピ・イン・シー」技術評論社

科目の位置付けと関連科目 
科目の概要 本講義では,「コンピュータを数値計算にどのように利用するか」に焦点を絞り講義する.取扱う対象は,電子工学科の学生になじみ深い,物理学・電気回路・電磁気学・電子工学から選んだ.アルゴリズム採用に客観性を持たせるため,その評価法についても述べる.
授業方針@数値計算における各種アルゴリズムについて理解し、述べることができる

Aアルゴリズムの善し悪しを客観的に評価することができる

B学んだアルゴリズムを実際の理工学問題に適用することができる

授業項目

時間

達成目標(習得すべき内容)

1.ガイダンス
1
 
2.アルゴリズムの評価法と誤差
2
ビッグオー記法を用いてアルゴリズムの評価ができる.コンピュータを用いた計算に含まれる誤差について説明できる.
3.行列
4
ガウスの消去法,LU分解について説明でき,理工学問題に適用できる.
4.実験データの処理
3
ラグランジュ補間,スプライン補間,線形最小二乗法について理解し,理工学問題に適用できる.
5.数値積分
4
台形則,シンプソン則,ロンバーグ積分について説明でき,理工学問題に適用できる.
6.非線型代数方程式
3
二分法,ニュートン法について説明でき,理工学問題に適用できる.3
7.常微分方程式
3
オイラー法,ルンゲクッタ法について説明でき,理工学問題に適用できる.
8.偏微分方程式
4
ラプラス方程式・熱伝導方程式・波動方程式の陽的解法について説明でき,理工学問題に適用できる.
9.数値計算の理工学への応用
6
これまで学んだ数値計算アルゴリズムを用いて,各自の興味のある理工学問題へ適用できる.
評価方法及び総合評価 授業目標にある@,Aの項目については試験を実施し評価する.また,授業目標のA,Bの項目についてはレポートを課し,その出来によって評価する.未提出のレポートについては,そのレポートの評価点を0点とする.全体の評価は定期試験を7割,その他を3割として総合的に評価する.60点以上の評価で目標達成とする.各定期試験の評価が6割に満たない学生に対しては,追試験やレポートを課すことがある.
学習方法 
学生へのメッセージ  授業・試験・レポート等に関する全ての連絡事項に注意すること.特に,授業計画などの変更通知は,必要に応じて,授業中または教室の掲示板で行われるので注意.

 3年次までの情報処理・情報処理応用Tで学んだプログラミング技術,数学で学んだ代数および行列などについての知識が必要.力学,電気回路・電磁気学・電子工学についての知識があればさらに理解が助けられる.

学修単位への対応 本科目は1単位を45時間の学修を必要とする内容をもって構成する.したがって,50分の授業に対して,放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます.
本校教育目標との対応
 
JABEE学習教育目標との対応
B-1(◎)