科目コード | C506 | ||||
科目名 | メディア工学(Media Engineering) | 単位数 | 1単位 | ||
対象学科 | 全学科 | 対象学年 | 5年 | 開講期間 | 後期 |
科目区分 | 専門応用科目 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 30 | 実時間数 | 25 |
教員名(所属) | 中島 栄俊(電子制御工学科) | 教員室 | 5号棟4階 | ||
使用教科書 | 独自の資料を利用 | ||||
参考書 | 北脇信彦「音のコミュニケーション工学 −マルチメディア時代の音声音響技術ー」コロナ社 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | |||||
科目の概要 | 本講義ではマルチメディア分野の観点から人と人、人とコンピュータ間の快適なインターフェースを構築する音声・音響技術についての基礎的な解説を行う。急速に発展するマルチメディア分野における音声・音響技術では携帯電話やMP3等に代表されるマルチメディア符号化技術、ハウリングキャンエラー、バーチャルリアリティ等で核となる音場制御、バイノーラルシミュレーション、カーナビ等で用いられる音声認識、雑音除去技術が重要とされるが、それらの基礎となる諸変換、特徴抽出、およびフィルタリングに関して解説する. | ||||
授業方針 | 1. 音声・音響信号の表現方法について理解することができる 2. 音声・音響信号の基本的な変換が理解でき、そのシミュレーションを行うことができる 3. 信号解析の基礎である時間周波数変換が理解でき、必要に応じてそれらを使うことができる 4. 逆フィルタ、適応フィルタ等、各種ディジタルフィルタを使い、音(音場)を制御できる |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
1 ガイダンス | ||
2 音声・音響信号の表現 | 音声・音響信号のAD変換、量子化等の基礎について理解できる。また音声信号の特徴を理解し説明することができる。 | |
3 音声・音響符号化 | PCM,ΔΣ変換など各種サンプリング手法とその特徴、ならびにその等価回路を理解することができる | |
4 直交変換と時間周波数変換 | 音響信号を多次元空間ベクトルと捉えることができる。 N次元空間における直交変換を理解し、信号のベクトル射影について理解できる。また同ベクトル射影が最小二乗解となることを理解できる。 | |
5 窓関数 | 窓関数の使い方について説明できる。 窓関数とそのスペクトルの特徴について説明できる。また、窓関数による信号の歪みについて説明できる。 | |
6 線形システムと逆フィルタ、適応フィルタ | 音響システムにおける線形システムを理解できる。 逆フィルタの安定性について理解できる。 最小二乗法による安定した逆フィルタを求めることができる。 適応フィルタについて理解できる | |
7 音響アプリケーション | 実際に提案・開発されている音響アプリケーションの仕組みを理解できる。 またそれらを実際にシミュレーションで作成することができる。、 |
評価方法及び総合評価 | 【評価方法】 定期筆記試験、演習課題(レポート)で評価する。 【総合評価】 定期試験(中間試験、期末試験)70%、演習および課題30%として授業内容の理解度を評価し、総合得点の60%をもって目標達成とみなす。なお、演習課題の提出遅れは評価しない。 |
学習方法 | 授業の理解状況に応じて,一部授業内容を変更することがある. レポート課題を提出するためには,C言語プログラミングに関する知識が必須である. |
学生へのメッセージ | |
学修単位への対応 | 本科目は50分の授業に対して、授業中20分程度、放課後・家庭で40分程度の自学自習が課せられます。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |